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ボッコちゃん

2011.06.10(22:15)
ボッコちゃん (新潮文庫)ボッコちゃん (新潮文庫)
(1971/05)
星 新一

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はじめて自分で選んで自分のお小遣いで買った本。
小学5年生だったと思う、商店街の古本屋さんにひとりで入った。
目当ての本もなく、 お財布のワンコインで買える本があるかどうかも知らないまま、なぜだか入ってしまった。

愛想なく並ぶ本の背表紙を途方にくれながら眺めていると、
「ボッコちゃん」というタイトルが目に留まった。
カバーがとれて むきだしの本だったから手持ちで買える値段だったし、
子供でも読めそうなタイトルに思えた。
文庫本もはじめてだったから、大人になった気分でその本を買った。

シチュエーション的に、いろいろ、はじめてで思い出深い本なのだけど、
内容も、それまで少年少女名作的本ばかり与えられていた私には
衝撃的に新鮮で面白く、新しい世界が開けた感じだった。
それからずいぶんたくさん星新一さんの本を読んだ。
多作で、読んでも読んでもまだ読んでいない本がある というのも はじめての体験だったように思う。

偶然手に取った本が「ボッコちゃん」だったというのは
なかなかとってもラッキーなことだったと思う。
本屋さんで思わぬ素晴らしい出会いがあると知ったのも
それがはじめてのことだったように思う。

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ぶらんこ乗り/いしいしんじ

2009.07.29(08:45)
ぶらんこ乗り (新潮文庫)ぶらんこ乗り (新潮文庫)
(2004/07)
いしい しんじ

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不思議に思ううち物語に入り込めないまま読み終えてしまった感じです。
こういう物語をすっと受け入れて読めるのは頭の柔らかい人なんだろうな と思う。
10代の子なんか、最後までなんの違和感もなく読み進めて、満ち足りてほっこりした読後の余韻にひたれそう。

全体の雰囲気や文章は好きだし、ところどころすごく好きだなと思う場面がありました。
その好ましい印象と不思議と感じた印象が混じりあった読後感。
こういう読後感を残す本って、のちのち思い出してまた読みたくなるんだろうな。
そんな予感を感じさせる本でした。

読み終えたあと、すごく気に入ったので何度も読んでしまう本というのはけっこうあります、
が、読み終えたのに、いまだに気になる本、いつかまた絶対手にとってしまうだろうなと思わせる本との出会い・・・久しぶりです。

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青い鳥/重松清

2009.07.26(16:59)
この人の本は、本当に涙率が高いです。
読んでいるうちに気がつかないくらい自然に登場人物の気持ちに沿ってしまい、つい涙がこぼれてしまう。
物語の背景や文章の書き方が自分にあっているからだろうか。
それもあるでしょうが、やはり登場人物の気持ちの描写が抜群にうまい人なのだと思います。


青い鳥青い鳥
(2007/07)
重松 清

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8編の物語で構成されたこの本には、いろいろな中学生(あるいは元中学生)が登場します。

学校にいるとひとことも声を出せなくなってしまう子、自分でも説明のつかない衝動から教師を刃物で刺してしまった子、どうしても校風に馴染めない子、父親に自死されてしまった子、、、
家庭環境や性別はさまざまですが、 8編の物語に登場する中学生たちはどの子も心に重荷を抱えています。
そして、重荷を抱えて深い孤独の森を彷徨っているようです。

子供に限らずですが、心に重荷を抱えた人が孤独におちいるのは、頼るべき人や自分を理解してくれる人がいないと感じたときです。

村内先生は臨時教師として各地の中学校に赴任し、疎外感や孤独やいらだちを感じる彼らと出会います。
そして子供たちとの淡い交流を通して大切なことを伝えてゆくのです。

大切なこと。それは、きみは1人ではない、いつもそばにいるよ というメッセージ。

ひとりではないと感じたとき、勇気が持てる、強くなれる、優しくなれる。
本に登場する子供たちに限らず、真実だよなあと思います。

それから、草野心平の詩の話しが出てくるお話しがあり、久しぶりにこちらも読みたくなりました。
最近は国語の教科書でとりあげていないようなので、本を読んではじめて草野心平を知る中学生もいるかと思います。
本を読んで興味を持ったら、お話の登場人物の男の子のように図書館で詩集を借りて読んでみてはどうでしょう。

蛙のうた―草野心平詩集 (美しい日本の詩歌)蛙のうた―草野心平詩集 (美しい日本の詩歌)
(1997/08)
草野 心平

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闇の子供たち/梁石日

2009.07.16(10:46)
売春や臓器移植を目的に人身売買される子供たちという重いテーマの小説です。

闇の子供たち (幻冬舎文庫)闇の子供たち (幻冬舎文庫)
(2004/04)
梁 石日

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貧しさのあまり両親にわずかばかりのお金で売られた子、難民キャンプからさらわれてきた子、都心部のストレートチルドレン。

法にも保護者にも守ってもらえず売春や臓器移植のパーツの「商品」となってしまったわずか8才程度のタイの子供たち。待ち受ける運命はあまりにも悲惨です。

苦痛を訴えることも許されず、男の子、女の子の区別なく金持ち相手に性的奉仕をさせられるシーン。
地下牢のような場所に閉じ込められ、日常的に暴力をふるわれ、満足な食べ物を与えられない劣悪な環境。
エイズに冒されてしまった少女は、人目に触れないよう閉じ込めら放置されたあげく、まだ生きているのにゴミ袋に詰められゴミ捨て場に捨てられてしまいます。

描写は詳細です。
読者に容赦がありません。

しかし、物語は平行してこのような子供たちの救済活動を行っている現地NGOの人々の苦闘の様子を描いてゆきます。
こちらも、予算の不足、情報の不足、警官までもが人身売買組織と裏でつながっているのではないかと思える現地の深い闇の中を手探りするような状況です。
その活動の様子は厳しく、けして期待に満ち溢れたものではありません。
が、核心に一歩近づいたかと思うとメンバーが何者かに恫喝や暴力を受けたり、政治がらみの問題があったり、ある種サスペンスものを読むようなドキドキ感があります。

やりきれない子供たちの酷い描写と、懸命に子供たちを救おうと努力するNGOの人々の苦闘ぶりを交互に描くことによって、この小説はメリハリがつき、小説として成功したのだと思います。
闇の子供たちの実態だけが書かれていたのだったら、私は多分途中でくじけて読むのを諦めたと思いますが、このメリハリに引っ張られて夜更けまでかかって最後まで一気に読んでしまいました。

しかし、その後眠ろうと目を閉じたら、瞼に子供たちの悲惨なイメージや よくわからない怖い映像が浮かんで なかなか寝付けませんでしたが。

これが完全なルポタージュでなく小説であるということが幸いなのかどうなのか、つまり私たちの窺い知れない現実がもっと悲惨だったら・・・そんな恐ろしさも感じました。

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月神の統べる森で/たつみや章

2009.07.04(18:27)
うーん。こんなに面白いファンタジーがあったんだ。
まだまだ私の知らない面白い本がいっぱいあるんだなーと素直に思わせる一冊でした。
読後、中3の次女に勧めたところ、タイトルが面白くなさそう、表紙のイラストが好きじゃない という理由であっさり「読みたくない」と断られてしまいました。
それじゃ、とりあえず最初の1ページだけ読んで。あとは読まなくていいから。と本を渡すと、しぶしぶはじめの1ページを読みはじめた次女。
すぐに本を持って自室にこもっちゃいました。
そしてそのまま最後までイッキ読み(笑)。
この本、シリーズでまだ何冊か出ているみたいよ と水を向けると、早く次のも読みたい ですって(笑)

 
月神の統べる森で月神の統べる森で
(1998/12)
たつみや 章

商品詳細を見る


はるか古代の日本を思わせる世界が舞台のファンタジー。

縄文的世界に暮らす人々と弥生的世界の住人とが出会い対立するさまを背景に、縄文文化の住人である少年ポイシュマが成長してゆく様子を描いています。

縄文的文化とはすなわち狩猟民族。自然への畏怖と感謝、共存の世界に生きる人々の世界であり、 対して弥生的文化は農耕民族。道具の利用による効率化、自己の利益の追求を善とする人々というふうに物語では描かれています。

違う価値観や文化が出会うとき、混乱し対立するのは必須。
ふたつの文化はどのように折り合いをつけ、または融合してゆくことができるのか、また自然への畏怖、自然との共生をどうすれば人は維持してゆけるのか。

どきどきする物語のページを追いながら、ついそんなことを考えてしまいましたが、どうやらわたくし見事に作者の狙いにはまってしまったようです(笑)。
作者のあとがきによれば「私達の先祖の歴史である縄文と弥生という2つの文明が出会った時代を描き出すことで、私達の現在と未来を考えてみたいという思いもあります。なぜなら縄文時代には、人間は自然を壊さずに自然と強制する生活を実現していたので」とありますので。

「月神の統べる森で」はシリーズ4部作の一冊目になるそうで、次作以降のタイトルは順に」「地の掟 月のまなざし」「天地のはざま」「月冠の巫王(ふおう)」だそうです。

続けて読みます!

なお、この作品は さーにんが参加しているSNS「本カフェ」で、メンバーのにIamfiveさんと ねこのてさん がおしゃべりしているのを聞いて、俄然読みたくなり手に取ったものです。
本カフェ」では、好きな本についていろいろな人とお話できる楽しみのほかに、本の好きな方、詳しい方同士の会話を聞いて、知らない本にめぐり合える喜びも大きいです。

参加するための条件はなにもありませんので、興味のある方はぜひリンクからどうぞ。


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