時事・社会問題

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富士山を汚すのは誰か/野口健

2009.06.22(18:48)
1999年、最年少でエベレスト登頂を果たしたアルピニスト野口健さんが記者会見で口にした「次の目標」は、エベレスト清掃でした。
日本隊のゴミが多く残るエベレストの現状を眼にして、日本人としてとても恥ずかしく悔しい思いをされたのがきっかけだといいます。
その同じ思いは日本を代表する山,富士山にも向けられました。
野口さんが富士山清掃活動に取り組み始めたのは今から9年前、2000年のことだそうです。

富士山を汚すのは誰か    ――清掃登山と環境問題 (角川oneテーマ21)富士山を汚すのは誰か ――清掃登山と環境問題 (角川oneテーマ21)
(2008/05/10)
野口 健

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本書では、著者が山の清掃活動に取り組み始めたきっかけから山のゴミ問題の原因、実際の清掃活動、行政や自治体との交渉や問題点などが実にわかりやすくスッキリ書かれています。
山の清掃活動への情熱と決意が行間からズッシリ伝わってくるのに、読みやすくまとめられ洗練された文章に仕上がっています。
それは著者がいかにこの問題を日々考えて考え尽くしているか、そのことを、公演や交渉などでいったい何度どれだけ多くの人に伝えてきたかのあらわれではないかと思います。

また、今後、地元の人や登山客にとって どのような富士山のあり方が望ましいのか、著者なりの展望や考えはとても説得力があり、面白いと思いました。
特に、登山鉄道という考えは面白いと思いました。
登山鉄道が引かれれば、富士山は今よりも一般の登山客に身近な山となり、また同時に5合目までの車の排ガス問題も解消するわけですし。そういえば10年ほど前、当時下は4才の子供から60代の両親までいっしょにユングフラウの観光をしましたが、あれも登山鉄道があったればこそ でした。


トレーニングで登る雪に覆われた富士山しか目にしたことのなかった野口健さんがはじめて見た2000年5月の富士山は、ゴミとし尿であふれ惨憺たるありさまだったといいます。

それから8年後の昨年2008年に夫と富士山登山ツアーに参加した私(記事はこちらこちら)が見た富士山は、ゴミひとつ落ちていない山に変わっていました。
また、かつては垂れ流されたトイレットペーパーが遠目からは白い川にみえるほどだったというし尿問題も、各種バイオトイレの設置に伴い解消されていたのでした。

これまで地道に活動されてきたNPOやボランティアの方々の努力も大きく、また近年では登山客の意識やマナーもずいぶん変わったのだと思います。
しかし、清掃活動の気運を盛り上げ、いっぱんの登山客の意識を向上させたのは、やはり野口健さんの活動が大きく影響しているのではないでしょうか。


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まなざしの地獄/見田宗介

2009.05.04(17:29)
まなざしの地獄まなざしの地獄
(2008/11/07)
見田 宗介

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永山則夫元死刑囚を題材に語られる社会学。
事件が起きたのは1968年から1969年にかけて。そして本書の初出は1973年だそうです。
でも、本書の内容はそのまま今現在の私達の社会にピッタリあてはまり、思わず自分の周囲を見回したい気持ちになりました。
40年も前の事件をもとに書かれた物なのに、あらためて現代社会の問題点を指摘されたような気持ちになる。
それは、社会の変化のスピードが思うよりゆっくりだからなのか、それとも著者の洞察力の鋭さなのか・・・。
本書が昨年あらためて文庫化され出版されたことが ひとつの回答なのかもしれません。

衝撃的な事件が起きた時、その原因は個人の性格や家庭環境と結びつけて解釈されることが多いと思います。
同時に現代社会の風潮や構造が考えられる事もあります。
けれど、ひとつの事件を題材に、本書のように広く深く鋭い視点で社会全体の問題点を焙り出し指摘したものってはじめて読んだ気がします。

ああ、社会学ってこういう学問なんだとはじめて知った気持ちです。

他に「新しい望郷の歌」一編を収録。


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今日、ホームレスになった―15人のサラリーマン転落人生

2009.02.06(11:44)
世界的な経済不安、100年に1度の金融危機、などと言われている今日この頃。
日本でも超優良企業の事業所閉鎖や部分撤退、大幅赤字決算などが毎日のようにニュースになり、 また それにともなった人員削減が大きく話題になっています。
とりわけ派遣社員や期間限定社員の契約打ち切り、人員削減は、年末に年越し派遣村が立ち上げられるなどの動きもあり、労働者にとってどれほど深刻な事態なのかつくづく考えさせられました。

職を失うことが住む場所を失うことに直結する社会、、、恐ろしいです。

そんなときにこの本を見つけて つい手に取りました。
現実にホームレスとして日々を暮らしている15人へのインタビューをもとに構成された本です。

今日、ホームレスになった―15人のサラリーマン転落人生今日、ホームレスになった―15人のサラリーマン転落人生
(2008/08/20)
増田 明利

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手に取った理由は前述のとおりですが、内容は現在問題になっている派遣切り等とはあまりリンクしません。
というのは、本自体は最近出版されたものですが、本に登場する15人のホームレスの人々は、すでにその生活を何年も続けています。
職を失い家を失った部分は今の派遣村の人々と同じですが、おおもとはバブル崩壊後の不況から職を失った人々です。
勤めていた会社の業績不振のあおりで退職を余儀なくされた人、自ら会社に見切りをつけたものの転職に失敗した人など事情はさまざまですが、ここに出てくる多くの人が有名大学を出て大手企業に入社し、それなりに地位や肩書きを手に入れた正社員だったかたがたです。
バリバリ働いている当時は、駅や公園で見かけるホームレスの人は自分とはまったく関係のない世界の住人だと思っていた人々です。

この人たちの体験を聞いて、現在の派遣切りやそこから派生する住む場所のない人の問題は、正社員として勤める夫を持つさーにんにも身近なものだと怖くなりました。
派遣も正社員も関係なく、不況のおりに職を失うとどれだけ次の職を得るのが難しいことなのか。
そして、次の就職がうまくいかなければ、そこからホームレスまでの距離はなんと短いことか。

15人の方々の体験を読んで、あのときこういう決断をしていなければ良かったのではとか、色々と思うことはできますけれども、いざ自分がその立場になれば、ベストな選択をし続けられるとも思えません。
実際に、15人の中でも「早期退職勧告に応じず石にかじりついてでも会社に残るべきだった」と後悔する人もいれば、「早期退職を勧告されたときに有利な条件で応じていれば良かった」と思っている人もいます。

もし今日さーにんの夫の会社が経営難に陥り、夫が退職勧告をされたら、いったいどうなってしまうのだろう。
誰にも 絶対にそんなことはありえない、大丈夫 と言い切ることを許さない今の経済情勢。
本当に不安が募りますね。
さーにんは とりあえず、今自分がしているお仕事に感謝しつつあまり文句は言わず一生懸命に務めるくらいしか思いつきませんが、個人でできる防御対策・・・なにがあるでしょうか。


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暴走老人!

2008.07.19(18:33)
突然切れたり怒鳴りだす老人、ささいなトラブルから刃傷沙汰の事件をおこしてしまう老人。
最近増えているそうです。
そういえば、ときどきニュースで孫に手をかけてしまったなどと見かけます。そして、態度が悪いとか勉強しないとかそんな理由で手をかけてしまうとは、年をとるほど分別がつき温厚になるお年よりとずいぶん違うイメージだなと思った記憶も。



暴走老人!暴走老人!
(2007/08)
藤原 智美

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最近、モンスターペアレントやクレーマーの呆れた言い分を並べ立てて面白がるような本とか、あるいはそういった人への対応策的なマニュアル本をよく見かけます。

で、この本もその手のものなのかな と軽い気持ちで手に取ったのですが、予想とかなり違いました。
本書は、普段温厚な人や円くなると言われる年代の人が突然切れてしまう社会的背景を筆者なりに考察した本で、その考察内容はかなり面白かったです。
思うに、、、タイトルでちょっと損しちゃっているんじゃないかと って余計なお世話か(爆)

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中国はいかにチベットを侵略したか

2008.06.20(19:09)
中国がチベットへの侵略をはじめた1950年からチベットの抵抗勢力が遂に解体させられた1972年までに、チベットではどのようなことが起こったのでしょうか。

本書で著者は、侵攻当時チベット抵抗勢力の主要な一角を担った人々へのインタビューをもとに、ところどころにダライラマの自伝を引用しつつ、当時の様子をチベットに住む人々の目線から再現しました。

中国はいかにチベットを侵略したか中国はいかにチベットを侵略したか
(2006/02)
マイケル ダナム

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「チベットを開放する」と宣言してチベットに侵攻した中共軍は、現地で120万人ともいわれるチベット人を殺しました。
死者の多くは兵ではなく一般のチベットの人々です。
人間の尊厳を徹底的に踏みにじられた挙句殺された多くの一般人、僧や尼僧、そして情け容赦なく殺された幼児や赤ちゃん、、、。
言語を絶する非人間的な殺戮の様子にここでは具体的には触れませんが、人が人に対してなぜこんなことができるのか、人をここまで残酷にできるものが何なのか、深く考えこんでしまいました。

⇒中国はいかにチベットを侵略したかの続きを読む
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