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森に眠る魚/角田光代

2009.05.03(18:30)

森に眠る魚森に眠る魚
(2008/12)
角田 光代

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矢継ぎ早に描写される5人の女性の生活のワンシーンから物語の幕が開きます。
どの女性の日常も、身近にありそうな感じ。
それぞれの生活や家族構成や性格まで伺えそうな まるで5枚の写真を並べたかのような導入部分です。
興味を惹かれる上手い出だしに はじめからすっかり引き込まれてしまいました。

途中まで明るいトーンで続いていた物語。
それがいつのまにか、気づくと不安や疑心で歪んだドロドロした人間関係の物語に変質していました。
10年ほど前のいわゆる「お受験殺人」と呼ばれた事件を予感させる展開に、読んでいるこちらも不安な気持ちがつのります。

予備知識なしに本を手に取った私は知らなかったけれど、はたして本書はこの事件をモチーフに書かれた作品なのでした。

本書の中でも、事件が起きてしまうのだろうか。
もしそうなら いったい5人の女性の誰が事件を起こし、誰の子供が手をかけられてしまうのだろう。

しかし、5人の女性の内面を丁寧に描写してゆくことで進んでゆくこの物語はミステリーではありません。

親しくなり過ぎたゆえに人間関係に余計な負荷がかかり、小さなズレが生じてしまうのは、誰しも経験するところ。
その小さなズレがいつしか大きな亀裂になってしまうのは誰のせいなんだろう。
その人間関係にこだわりすぎて、自身の家庭にまで影響を及ぼしてしまったり、変な行動に走ってしまったりする人は、何がいけなかったのだろう。

なにか、色々考えてしまいました。
身近にいそうな女性たちが、ありふれた生活の中で いつしか狂気と呼べそうな切羽詰った状況に陥ってゆくさまがリアルで怖ろしかったです。


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