梁石日

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闇の子供たち/梁石日

2009.07.16(10:46)
売春や臓器移植を目的に人身売買される子供たちという重いテーマの小説です。

闇の子供たち (幻冬舎文庫)闇の子供たち (幻冬舎文庫)
(2004/04)
梁 石日

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貧しさのあまり両親にわずかばかりのお金で売られた子、難民キャンプからさらわれてきた子、都心部のストレートチルドレン。

法にも保護者にも守ってもらえず売春や臓器移植のパーツの「商品」となってしまったわずか8才程度のタイの子供たち。待ち受ける運命はあまりにも悲惨です。

苦痛を訴えることも許されず、男の子、女の子の区別なく金持ち相手に性的奉仕をさせられるシーン。
地下牢のような場所に閉じ込められ、日常的に暴力をふるわれ、満足な食べ物を与えられない劣悪な環境。
エイズに冒されてしまった少女は、人目に触れないよう閉じ込めら放置されたあげく、まだ生きているのにゴミ袋に詰められゴミ捨て場に捨てられてしまいます。

描写は詳細です。
読者に容赦がありません。

しかし、物語は平行してこのような子供たちの救済活動を行っている現地NGOの人々の苦闘の様子を描いてゆきます。
こちらも、予算の不足、情報の不足、警官までもが人身売買組織と裏でつながっているのではないかと思える現地の深い闇の中を手探りするような状況です。
その活動の様子は厳しく、けして期待に満ち溢れたものではありません。
が、核心に一歩近づいたかと思うとメンバーが何者かに恫喝や暴力を受けたり、政治がらみの問題があったり、ある種サスペンスものを読むようなドキドキ感があります。

やりきれない子供たちの酷い描写と、懸命に子供たちを救おうと努力するNGOの人々の苦闘ぶりを交互に描くことによって、この小説はメリハリがつき、小説として成功したのだと思います。
闇の子供たちの実態だけが書かれていたのだったら、私は多分途中でくじけて読むのを諦めたと思いますが、このメリハリに引っ張られて夜更けまでかかって最後まで一気に読んでしまいました。

しかし、その後眠ろうと目を閉じたら、瞼に子供たちの悲惨なイメージや よくわからない怖い映像が浮かんで なかなか寝付けませんでしたが。

これが完全なルポタージュでなく小説であるということが幸いなのかどうなのか、つまり私たちの窺い知れない現実がもっと悲惨だったら・・・そんな恐ろしさも感じました。

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