[本]絵本・童話

  1. マトリョーシカちゃん(09/12)
  2. ふしぎなナイフ(08/02)
  3. 「くまのアーネストおじさん」シリーズ(07/10)
  4. アンジュール(06/27)
  5. おおきなおおきなおいも(06/26)
  6. 自殺うさぎの本(06/16)
  7. 赤い蝋燭と人魚(06/03)


マトリョーシカちゃん

2008.09.12(11:38)
マトリョーシカはロシアの民芸品。
上下に2つに分かれる入れ子構造の木製の人形です。

大きなマトリョーシカを2つに分けると中から小さなマトリョーシカが、小さなマトリョーシカを2つに分けると中からさらに小さなマトリョーシカが どんどん出てきます。
その愉快さと、木の素朴さ。 描かれたお人形の顔のキモ可愛さ、民族衣装の可愛らしさ、、。

最近すっかりマトリョーシカが気に入っている さーにんですが、 世間的にも流行っているのでしょうか、それとも気に入っているから目が行くようになったのでしょうか、小物屋さんなどでマトリョーシカ柄のポーチやストラップなど よく見かけるようになりました。
ああ、ご当地キューピーもいいけれど、マトリョーシカグッズも集めたい(危)。

そんな さーにんの最近のヒット・オブ・マトリョーシカは、ずばりこれです。

マトリョーシカちゃん (こどものとも傑作集)マトリョーシカちゃん (こどものとも傑作集)
(1992/10)
ヴェ ヴィクトロフイ ベロポーリスカヤ

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かこさとしさん といえば、「だるまちゃんとてんぐちゃん」「からすのぱんやさん」などなど子供達が幼い頃から親しんだ名作絵本がたくさんありますが、まさか、その名もずばり「マトリョーシカちゃん」という絵本を出されていたとは知りませんでした。

表紙絵を見ていただくとわかるとおり、加古さんにかかると、ロシア風のバタ臭いマトリョーシカも こんなにあっさりな子供顔になっちゃうんですねえ。
和力アップ! って感じです。
ただでさえ こけし体型のマトリョーシカが こけしなんだかマトリョーシカなんだかよくわからないけど、めちゃくちゃ可愛くて日本人に親しみやすいマトリョーシカちゃんになりました。

⇒マトリョーシカちゃんの続きを読む

ふしぎなナイフ

2008.08.02(12:04)
表紙のナイフの絵を見てみてください。
小さくてわかりにくいかもしれないけれど、とにかくすごくリアルに描かれているんです。

ふしぎなナイフ (こどものとも傑作集)ふしぎなナイフ (こどものとも傑作集)
(1997/02)
中村 牧江林 健造

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この、硬質でピカピカ光っているナイフが、1ページごとに、、、
クニュっとねじれたり、とけたり、ほどけたり、現実にはありえない姿を見せてくれます。

現実にはありえない ってことは、私達の想像外。
だから、ページをめくるごとに驚いて、「おおっ」「すごいっ」と、子供たちの大歓声。

圧巻は、ナイフが砕け散る場面。 
はじめて見た時は、私も思わず「おおおっ すごいっ」と、声が出ちゃいました。

ナイフの形がイメージできる年の子供から、大人まで楽しめるオススメ!の絵本です。

特に大人は、ナイフは硬い、鋭い、物を切る道具 と思っている自分の固定観念、頭の固さに思わず苦笑しつつ、絵本の発想の豊かさをじゅうぶん堪能できるのでは と思います。



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「くまのアーネストおじさん」シリーズ

2008.07.10(12:48)
前記事で紹介した「アンジュール―ある犬の物語」は、どちらかというと大人向けの一冊でした。
が、同じ作者の「アーネストおじさん」シリーズは、ぜひ子供にプレゼントしたい絵本です。

素晴らしいデッサン力に裏打ちされた色彩豊かな水彩画のような柔らかで優しい絵。
そして、やさしさとあたたかさの中に ほんのちょっぴり悲しみが混ざっている まるで幸せな人生そのものみたいなストーリー。

セレスティーヌのおいたち     くまのアーネストおじさんセレスティーヌのおいたち くまのアーネストおじさん
(2003/01)
ガブリエル バンサン

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「アーネストおじさん」シリーズの主役は、不器用だけど優しいクマのアーネストおじさんと、おしゃまで可愛らしいネズミの女の子セレスティーヌ。
親子同然に仲むつまじく暮らすアーネストとセレスティーナの四季おりおりの風景に彩られた日常生活のエピソードが、20冊のシリーズにほんわかと詰まっています。

2人が本当の親子でないことは、クマとネズミですから一目瞭然。
でも、シリーズはそのことには特に触れないまま進んでゆきます。
あえて触れずに、シリーズのどのエピソードでも2人がお互いを思いやる愛情の交流がほのぼのと、ときにしみじみと、描かれてゆくのです。
親子に本当に必要なものは血のつながりではない と作者がそっと語りかけているかのようにも思えます。

そんな2人の関係が明かされるのは、20冊目。 シリーズ最後の「セレスティーヌのおいたち」(上記画像)でです。
成長するにつれ、「自分はどこからきたのか」疑問を持つようになったセレスティーヌ。
知りたい気持ちがどんどんつのりますが、アーネストに聞くことがためらわれます。
そんなセレスティーヌの気持ちに気がつき、伝える時期が来たと悟るアーネスト。

生まれたばかりの赤ちゃんだったセレスティーヌとアーネストが出会った状況は、とても「言いづらいこと」でした。
でも、アーネストはせいいっぱい誠実にセレスティーヌに「言いづらいこと」を話します。

振り返ってみれば、シリーズのどの場面でもアーネストはセレスティーヌに心から誠実な愛情を注いで接してきました。
それこそが、「アーネストおじさん」シリーズ全体に流れるテーマなのかもしれません。

シリーズの最後を飾るにふさわしい「セレスティーヌのおいたち」は、デッサンで構成された別本も作られています。
小さな小さなセレスティーヌの可愛らしさは絶品で、アーネストの不器用だけど誠実な愛情あふれる様子がとても胸をうちますが、こちらは「アンジュール」と同じく ちょっと大人向け。

セレスティーヌ―アーネストとの出会いセレスティーヌ―アーネストとの出会い
(1988/04)
ガブリエル バンサン

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以下に「アーネストおじさん」シリーズのリストをのせておきます。

⇒「くまのアーネストおじさん」シリーズの続きを読む

アンジュール

2008.06.27(07:41)
言葉がいっさい入らず、色も一色だけのとてもシンプルな絵本です。
「アンジュール」はフランス語。英語だとワンデー、日本語だと「ある日」の意味です。


アンジュール―ある犬の物語アンジュール―ある犬の物語
(1986/05)
ガブリエル バンサン

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絵のみで追っていくストーリーは、一匹の犬が車からほおりだされ飼い主に置き去りにされるところからはじまります。
全力で、走り去る車のあとを追う犬。
ついに車が見えなくなり、途方にくれる犬。

シンプルだけど柔らかな筆づかいは圧倒的なデッサン力とあいまって、ラフなスケッチ画のような絵から、悲しい犬の遠吠えがありありと聞えてくるようです。
とぼとぼと歩く犬の後姿など、犬好きの私には もうたまりません。

ちょっと大人向けの一冊ですが、表現力たっぷりの絵だけで綴られる絵本は、絵本の原点と言えると思います。
私の愛蔵絵本の一冊です。

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おおきなおおきなおいも

2008.06.26(14:13)
次女が小学1年生の時、雨で遠足が延期になったことがありました。
連続で4回も延期になり、5回目にやっと天気の良い日に当たり遠足に行けました。
楽しみにしていた遠足の代わりに、学校で通常のお勉強ですもの。子供達、それはそれはがっかりしていました。
もっとも延期になるたびに、前日に準備した遠足用のおやつを食べて良いと言われるので、次女はけっこう嬉しそうでもありましたが(笑)。

梅雨の季節。
楽しみにしていた遠足やお出かけが延期になってガッカリの子供達が多いかもしれないですね。

今日ご紹介する絵本の子供達も、楽しみにしていた芋ほり遠足が雨で延期になってしまいました。
けれど、災い転じて福となす? 
考え方ひとつで、退屈な雨の日の幼稚園が最高に楽しくてワクワクする1日に。

⇒おおきなおおきなおいもの続きを読む

自殺うさぎの本

2008.06.16(09:28)
タイトルのとおり、次々とウサギが自殺します。
いや、自殺する というより、自殺のためのアイデアの実演って感じ。
工夫を凝らした実にまわりくどい方法を淡々と実演するんですね。
とってもシュール。

無表情なお間抜け顔のうさぎたちを見ていると、ひょっとして彼らはそれがまさに「自殺行為」とわかっていないんじゃないかって気にもなって、ほらーダメだよアブナイよっ と、つい手と口が出そうになっちゃいます。
いや、でも やっぱ絶対確信もってやってると思いますけどね。。。
しかし、そこまで手間ヒマかけて やろうとする?的なアイデアや、そんな馬鹿馬鹿しい方法で?的なアイデアを黙々と無表情に実行しようとするうさぎたちの姿が、なんだか可笑しみを誘う。
そうか、こういうのをブラックユーモアっていうんだなあ。

自殺うさぎの本自殺うさぎの本
(2005/12)
アンディ ライリー

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うさぎたちが考える実にまわりくどい方法とは、たとえば。

⇒自殺うさぎの本の続きを読む

赤い蝋燭と人魚

2008.06.03(09:36)
大正時代に発表された小川未明の「赤い蝋燭と人魚」。
子供の頃読まれた方も多いのではないでしょうか。
人の欲の深さや弱いものから搾取する心根など、人の業の深さ、悲しさを考えさせられるお話です。
と、今まで思っていました。
異形のものとしての人魚 という視点は ほとんどありませんでした。
この、酒井駒子さんの挿絵の「赤い蝋燭と人魚」に出会うまでは。

  ⇒赤い蝋燭と人魚の続きを読む
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