2008年03月12日

  1. スポンサーサイト(--/--)
  2. ロケットボーイズ(03/12)


スポンサーサイト

--.--.--(--:--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-) | [EDIT]

ロケットボーイズ

2008.03.12(22:04)
米スペースシャトル「エンデバー」が宇宙に向けて飛び立った。
宇宙飛行士の土井さんは、有人宇宙施設「きぼう」を 国際宇宙ステーション(ISS)に取り付ける大役を担ってエンデバーに乗り込んだ。 「きぼう」の開発には20年以上の歳月がかかっているそうです。
おおぜいの技術者や関係者が夢と情熱を傾けた年月が ついに実現のときを迎えた。。。

ニュース記事を読んだにすぎない私にも開発に取り組んだ多くの日本人関係者の 万感胸に迫る思いが伝わるような心地がし、
同時に  宇宙やロケットへの思い入れとなると男性はいつでもまるで少年のようになるものなのか とちょっぴり羨ましいような気持ち と、後述のある理由で思い出したのが こちら。

ロケットボーイズ〈上〉
草思社
発売日:1999-12
ロケットボーイズ〈下〉
草思社
発売日:2000-02
Amazy


時は1957年。
今はなきソ連とアメリカの関係が冷え冷えしていた時代。
アメリカに先駆けて、ソ連が人工衛星スプートニクを打ち上げました。
夜空を横切るスプートニクをアメリカの片隅の小さな炭鉱の町で眺めたホーマージュニアは「自分もロケットを作ろう!」と決意するのです。
いわゆる「スプートニクショック」です。 
きっと当時夜空にスプートニクを見た多くの若者がおなじように思ったことでしょう。
が、
いっときの気持ちを 長年たゆまず努力を続ける夢にかえて持ち続けることは ほんの少しの人にしかできません。
仲間を募り、集まった同級生は全部で4人。
ホーマージュニアをはじめ みんな高校の落ちこぼれ組の生徒たちだが爆竹に毛が生えたようなお粗末な試作品を手始めにロケットボーイズたちは試作品を作り続け 打ち上げ実験を繰り返します。
自宅の庭に大穴を開け、野原で轟音を轟かせ。。。
無謀で酔狂な子供達の遊びにしか見えないその姿に、学校長やホーマージュニアの父親をはじめとする保守的な町の大人たちは苦い顔をします。
しかし、幾多の失敗にもめげず彼らのロケット作りへの情熱はどんどん加速してゆくのだ。
材料費を調達するためのアルバイト、ロケット軌道を計算するのに難解な三角法が必要となれば苦手な勉強もなんのその。

そして、彼らのロケットが じょじょに飛行距離を伸ばしだしたとき、ロケットボーイズを理解する大人達もじょじょに増えてゆきます。 
いつしか彼らは はた迷惑でオバカな少年から さびれつつある炭鉱の町の希望の星へになる。

これは少年達が夢を追いながら成長してゆく姿を描いた物語です。

夢に向かって成長しようとする息子と堅実な生き方を求める父親の軋轢は親子関係における普遍のテーマかもしれません。
舞台が炭鉱の町であるところや父親が実直なブルーカラーで微妙に階級社会の問題もはらむ部分で「ロケットボーイズ」の読後感は映画「リトルダンサー」に通ずるところを多く感じました。(あちらはイギリス映画ですが)
「リトルダンサー」が好きな人には きっと特に気に入ってもらえる一冊ではないでしょうか。

で、映画といえば「ロケットボーイズ」は邦題「遠い空の向こうに」として映画化されてもいるのでもしかしたらすでにこちらでご存知の方も多いかもですね。
余談ですが、映画「遠い空の向こうに」のオリジナルタイトルはOctober Sky
原作 Rocket Boys のアナグラムになっています。
さて、「ロケットボーイズ」はフィクションではありません。
のちにNASAのエンジニアとなった著者ホーマージュニアがみずからの体験を懐かしさと優しさを込めて綴った物語なのです。
そして この本には、すごいことに、 物語のあとがきについ昨日エンデバーで宇宙へ飛び立った土井隆雄さんのメッセージがおさめられているのです。
私がエンデバー発射の記事で「ロケットボーイズ」を思い出した理由です。

なんと、つい昨日 あまたの「きぼう」開発者の夢を一身に背負ってエンデバーで宇宙に飛び立った土井さんは「ロケットボーイズ」の著者ホーマージュニアの古くからの友人なのですね。
前回の宇宙飛行には、ホーマージュニア氏から いっしょに宇宙に持っていく品物を託されたそうです。
本のあとがきのメッセージで、土井氏はその時は その品物がどういう意味のあるものなのかわからなかったが、「ロケットボーイズ」を読んで、それがホーマージュニアが若いロケットボーイズだった頃の大切な思い出の品であったとはじめてわかったのだと書かれています。
アメリカの片隅で宇宙やロケットに思いを馳せて成長したホーマージュニアどうよう土井さんも、そしておそらく「きぼう」開発に関わった多くの人々も少年の頃からの「ロケットボーイズ」だったのに違いありません。


にほんブログ村 本ブログへ  
記事が気に入ったらポチっとお願いしま~す!

スポンサーサイト
| ホームへ |
カレンダー

カテゴリー

月別アーカイブ
ブログ内検索

RSSフィード
ブロとも申請フォーム
読書カレンダーBLACK
本好きが集まるSNS

FC2カウンター

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。