20080710
- 「くまのアーネストおじさん」シリーズ(07/10)
「くまのアーネストおじさん」シリーズ
2008.07.10(12:48)
前記事で紹介した「アンジュール―ある犬の物語」は、どちらかというと大人向けの一冊でした。が、同じ作者の「アーネストおじさん」シリーズは、ぜひ子供にプレゼントしたい絵本です。
素晴らしいデッサン力に裏打ちされた色彩豊かな水彩画のような柔らかで優しい絵。
そして、やさしさとあたたかさの中に ほんのちょっぴり悲しみが混ざっている まるで幸せな人生そのものみたいなストーリー。
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「アーネストおじさん」シリーズの主役は、不器用だけど優しいクマのアーネストおじさんと、おしゃまで可愛らしいネズミの女の子セレスティーヌ。
親子同然に仲むつまじく暮らすアーネストとセレスティーナの四季おりおりの風景に彩られた日常生活のエピソードが、20冊のシリーズにほんわかと詰まっています。
2人が本当の親子でないことは、クマとネズミですから一目瞭然。
でも、シリーズはそのことには特に触れないまま進んでゆきます。
あえて触れずに、シリーズのどのエピソードでも2人がお互いを思いやる愛情の交流がほのぼのと、ときにしみじみと、描かれてゆくのです。
親子に本当に必要なものは血のつながりではない と作者がそっと語りかけているかのようにも思えます。
そんな2人の関係が明かされるのは、20冊目。 シリーズ最後の「セレスティーヌのおいたち」(上記画像)でです。
成長するにつれ、「自分はどこからきたのか」疑問を持つようになったセレスティーヌ。
知りたい気持ちがどんどんつのりますが、アーネストに聞くことがためらわれます。
そんなセレスティーヌの気持ちに気がつき、伝える時期が来たと悟るアーネスト。
生まれたばかりの赤ちゃんだったセレスティーヌとアーネストが出会った状況は、とても「言いづらいこと」でした。
でも、アーネストはせいいっぱい誠実にセレスティーヌに「言いづらいこと」を話します。
振り返ってみれば、シリーズのどの場面でもアーネストはセレスティーヌに心から誠実な愛情を注いで接してきました。
それこそが、「アーネストおじさん」シリーズ全体に流れるテーマなのかもしれません。
シリーズの最後を飾るにふさわしい「セレスティーヌのおいたち」は、デッサンで構成された別本も作られています。
小さな小さなセレスティーヌの可愛らしさは絶品で、アーネストの不器用だけど誠実な愛情あふれる様子がとても胸をうちますが、こちらは「アンジュール」と同じく ちょっと大人向け。
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以下に「アーネストおじさん」シリーズのリストをのせておきます。
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