2008年09月

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  2. 9月の読書(09/30)
  3. クレィドゥ・ザ・スカイ(09/27)
  4. ディズニーハロウィーン(09/26)
  5. 精霊の守り人(09/21)
  6. いまここに在ることの恥(09/18)
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9月の読書

2008.09.30(07:39)
9月に紹介した本は

9月1日  ダウン・ツ・ヘブン 森博嗣
9月7日  宇宙への秘密の鍵 ルーシーホーキング
9月12日 マトリョーシカちゃん 加古里子
9月13日 フリッタ・リンツ・ライフ 森博嗣
9月15日 ここまでわかった宇宙の謎―宇宙望遠鏡がのぞいた深宇宙 二間瀬敏史
9月18日 いまここに在ることの恥 辺見庸
9月21日 精霊の守り人 上橋菜穂子
9月27日 クレイドゥ・ザ・スカイ 森博嗣

以上8冊でした。
うちわけは、
☆小説        5冊
☆ノンフィクション 2冊
☆絵本        1冊 ですね。

そのほかに、読んだけど記事をアップしなかった本が一冊ありました。
「レッドデータガール はじめてのお使い」です。

RDG レッドデータガール  はじめてのお使い (カドカワ銀のさじシリーズ)RDG レッドデータガール はじめてのお使い (カドカワ銀のさじシリーズ)
(2008/07/04)
荻原 規子

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さーにんは この方の本ははじめてだったのですが、作者の萩原規子さんはとても人気の作家だそうです。
ということは、「レッドデータブック」は一冊目としてはあまり良い出会いではなかったのかもしれません。
サクサク読める というより、お話しの展開が表面的で軽すぎるように感じ、感情移入できませんでした。


さて今月は、「スカイ・クロラシリーズ」そして「守り人シリーズ」と、2本も素晴らしいシリーズ作品に巡り会えた記念すべき月になりました。
都合9冊の9月の本のうち、マンスリーベストは精霊の守り人 上橋菜穂子に決定です。
さーにん自身まだシリーズの読破途中ですが、先日も本好きの友人と
「守り人シリーズは すべての子供達に読んでほしい。ってか読ませるべきよね♪」
と意見の一致を見たところです(笑)

精霊の守り人 (新潮文庫 う 18-2)精霊の守り人 (新潮文庫 う 18-2)
(2007/03)
上橋 菜穂子

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クレィドゥ・ザ・スカイ

2008.09.27(16:04)
「スカイ・クロラ」シリーズ、時系列で4作目に当たる作品です。


クレィドゥ・ザ・スカイクレィドゥ・ザ・スカイ
(2007/06)
森 博嗣

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今回の主人公は、前作 「フラッタ・リンツ・ライフ」につづき クリタジンロウです。

前作の終盤で、大規模な戦闘に参加した彼は、大勢の敵機に囲まれ墜落してしまいました。
ラストで 「またいつか 必ず空を飛ぶ」 とつぶやくクリタの言葉は、彼の いまわのきわの言葉のようでもあり、生還の暗示のようでもありました。
生死のわからないまま幕切れとなった前作に非常にやきもきしましたので、今回 「クレィドゥ・ザ・スカイ」 では病院に入院中の様子から物語がはじまってホッとしました。

ああ、良かった。 クリタはやっぱり死ななかったんだ。 と。

しかし、入院中のクリタは、意図的に強力な薬を投与されており、感情や記憶の殆どを奪われた状態にあり、前作で大きく芽の膨らんだ感のあった きな臭さはさらに激しく、あらわになってゆきます。

確かなものは、身に染み付いた「空を飛びたい」という強烈な思いだけ。
そんな状態の彼が入院中の病院から逃走します。
今回の物語は、その逃走劇が全編を占めます。

強力な薬のせいで記憶が曖昧になった主人公の目線で語られる逃走劇は、ときに前触れもなく蘇った記憶が白昼夢となって物語中にあらわれます。
とくに、彼が唯一名前とともに鮮明に覚えているただ1人の人物クサナギスイトは繰り返し追っ手となって彼の白昼夢に現れるのですが、読み手はそれが現実の出来事だと錯覚させられ、幾度も、ああクリタは殺されてしまった、クサナギスイトが殺してしまった・・と思わされます。

読み手が、物語中の主人公と同じように、深く濃い記憶の霧の中をさまよう羽目に陥るこの仕掛け。
作者は、作品に一人称を使うメリットを最大限うまく使っていると脱帽させられます。
が、仕掛けはひとつではないのですよね。

話しがすすむにつれ、この物語を語っている「僕」は本当にクリタジンロウなのか?が曖昧になってゆくのです。
前半のエピソードを根拠にすれば、「僕」はクリタに違いないと思えるのだけれども、読むにつれて「僕」がクリタではつじつまの合わない部分が出てきて混乱させられます。

なんと、読者は、主人公の記憶の霧の中をさまようだけでなく、気づけば主人公が誰だかわからないという深くて濃い霧の中をもさまよう羽目に陥っているというとんでもない仕掛け。

結局、私には最後まで主人公が誰だかわからないままでした。
しかし、いいように作者の意図どおりに踊らされているこの感じは、なぜかとても心地良い。
次作への期待も高まります。

次の作品は いよいよ 「スカイ・クロラ」です。


関連記事  フラッタ・リンツ・ライフ
        ダウン・ツ・ヘブン
        ナ・バ・テア


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ディズニーハロウィーン

2008.09.26(16:13)
なぜかディズニーランドといえばハロウィーンの時期が大好きな我が家の娘達。
今年も次女にせがまれて、次女とお友達3人を連れて行ってきました。


ディズニーランド


さーにん家では、中学生が子供同士で電車を使って遊びに行くことを認めていないので、ディズニーランドとか遊園地とか、お友達といっしょに行きたいってときには いつも私が連れて行ってます。
中学生は まだそのくらい大事にしていいんじゃないか と思うんですけど、次女のまわりのお友達のお家では けっこう子供同士OKみたいです。

うちは過保護なんですかねえ。。。

たしかに、子供を1日連れて歩き回るとヘトヘトになるし、お金だけ渡して子供達同士で行かせた方がラクだよな~ ディズニーランドだったら下手に渋谷に遊びに行くなんてのよりよっぽど安全だろうし とが思ったりもするんですが、、、

今のトコ、娘も、ふだん子供同士で遊びに行っている娘のお友達も、私が連れてゆくことを嫌がらないので まあ いいかなあ。

ふだんの子供同士の会話とか 色々聞けたり、友達の中にいるときの娘の顔を見ることができたりするのも、親としては楽しいですし。

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精霊の守り人

2008.09.21(13:46)
文化人類学者がティーンエージャー向けに書いたファンタジー小説。
30才の女用心棒という異色の主人公が、架空の世界で活躍するシリーズの最初のお話です。

精霊の守り人 (新潮文庫 う 18-2)精霊の守り人 (新潮文庫 う 18-2)
(2007/03)
上橋 菜穂子

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読み出したら止まらなくなって、最後まで一気に読んでしまいました。
こういう本との出会いがあるから、読書はやめられない。
まったく、心からそう思わせる素晴らしい作品でした。

まずファンタジー作品として、架空の世界がきちんと作りこまれているので、違和感なくその世界へ入り込めること。
これはファンタジー作品の大前提ともいえますが、 日本人作家の作り出すしっかりしたファンタジーの世界は、違和感がないどころか、土や風のにおいさえ感じさせる どこか懐かしい風景にさえ思えました。

そしてそこで活躍する人々がなんとも魅力的で生き生きしています。

特に、めっぽう強い女主人公バルサには、頼もしく胸のおどるような戦闘能力のほかに、内面に母性ともいえる優しさを備えているエピソードや、育った境遇からくる寂しさや使命感を心に秘めたいきさつなど多方面からスポットが当てられ、ひきこまれずにはいられません。

バルサの周囲の登場人物たちも、それぞれの行動や気持ちが まるで息をしているかのように感じられ、どれも魅力的です。

読み手の立場によっては、 バルサを愛しながら黙って見守り続けている幼なじみの呪術師タンダに共感を覚える人もいるでしょう。
また、年齢の近さから第二皇子チャグムに自分を重ね合わせる幼い読者もいるかもしれません。

これらの登場人物たちが経験する出来事の なんと不思議で過酷でスリリングなことか。
そしてそれぞれが、時に運命の過酷さを呪い くじけそうになりながらも、戦い、支えあい、絆を深めつむいでゆくストーリー。

物語の終盤で、第二皇子チャグムがバルサに向かって万感の思いを込めて
「チャグムって呼んで。」
と言い、それにバルサが応えるシーンでは、その心の動きが胸にせまり、思わず涙がこぼれてしまいました。


独自のファンタジー世界の確立、魅力的な登場人物たち、筋立ての面白さ以外に、日本語の確かさ、作品の底に流れる作者の目のあたたかさ・・と、素晴らしい点は他にも何拍子も揃っているのですが、しかし、私などがひとつひとつ解説するより、まあいいから、とにかく一度読んでみて と言うのが一番正解のような気がします(笑)。

冒頭で、ティーンエージャー向けに書かれた小説と紹介しましたが、大人の読書家にもじゅうぶん満足のゆく一冊です。
「新潮の100冊」のリストに入っているのも頷けます。


関連記事  流れ行くもの
        新潮文庫の100冊2008


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いまここに在ることの恥

2008.09.18(13:38)
いまここに在ることの恥いまここに在ることの恥
(2006/07/29)
辺見 庸

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タイトルの「いまここに在る恥」とは どのようなものでしょうか。

本書はエッセイ風の書き下ろし作品「灼熱の広場にて」を冒頭に、2006年度の新聞掲載文と講演内容の三部で構成されています。
「灼熱の広場にて」では、難民キャンプで目撃した光景の記憶から、自身の立ち位置と行動に対する「恥」を晒しています。
それは、地獄絵図のような難民キャンプで、取材し報道するジャーナリストとしての使命は果たしても、同じ人間として苦しむ人に自らの手をさしのべようとしない恥ずかしさだったと著者は言います。

ひとことで言えば、無責任な傍観者であることの恥ずかしさ。 痛める心も自己満足にすぎないと自覚する恥でしょうか。

これは、テレビの特番やニュースで世界の子供達の可哀想な現状に心を痛めたり、ときには涙を流したりしても、その時間が終わればテレビを消して日常に戻ってゆく自分を考えると 非常に良く分かります。

著者が自らをえぐって晒した恥ずかしさは、私達も内面に持つ恥ずかしさだと気づかざるを得ません。

二部、三部では、まず、時代の空気を読んだり追従することにばかり熱心で、報道の精神を忘れたかのような今の日本のマスコミの恥ずかしさが痛烈に批判されています。
圧倒的な支持率を誇った小泉政権下では、イラク派兵問題や付随して巻き起こった憲法改正問題という国家の一大事にさえ、首相のコメントに面と向かって異論や質問を差し挟む政治記者がいなかったといいます。

このように時代の空気におもねるマスコミの姿勢への筆者の批判は激烈です。
が、その批判は、マスコミが報道した情報のみを受け取り、ときには疑いもせず事実だと信じ込んでしまう浅薄な私達の「恥ずかしさ」にも向けられています。

そしてさらに筆者の視線は、時代の空気に迎合した報道をするジャーナリズムと与えられた情報をまるごと受け取る国民で構成された国として日本全体を捉えています。

確固とした思想を持たず実体のない空気に流される日本の現状は、ファシズムによる支配を受けているのとなんら変わらないと指摘しています。


傍観者であること。
多勢の意見に流されたり、まわりと同じである安心感に浸って まともに自分の頭で物事を考えられないこと。


筆者が自らを傷つけ晒した「恥ずかしさ」は、私達の身の内にもあり、著者が怒りを持って指摘した日本の現状は、私達ひとりひとりが作り出し私達ひとりひとりを覆っています。

「恥」は、その中に埋没してしまえば感じなくなってしまうが、人が人である以上、刹那に頭をかすめ表面に浮かび上がってくる 「恥」 の感覚があるのではないだろうか・・ と、著者は私達に問いかけています。

「いまここに在ることの恥」。たしかにわたし自身の内面にも潜んでいる恥ずかしさだと思い当たるだけに、非常に耳の痛い一冊でありました。
しかし、耳の痛い言葉だけに目をそむけてはいけないと思うし、多くの人に読んで考えてほしい とも思います。


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