2008年12月

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  2. 「レ・ミゼラブル」こぼれ話(12/17)
  3. 今年の漢字(12/14)
  4. 紀伊国屋書店年間売り上げランキング(12/09)
  5. 蒼路の旅人(12/07)
  6. 容疑者Xの献身(12/04)


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「レ・ミゼラブル」こぼれ話

2008.12.17(13:48)
山本夏彦氏の生きている人と死んだ人 を読んでいたら、「レ・ミゼラブル」の日本語訳のあゆみについて面白い話が載っていたので、ここで紹介したいと思います。


山本氏によると、明治39年に「レ・ミゼラブル」を「噫無情」(ああむじょう)と題して訳したのは黒岩涙香という人だそうです。
で、その後、大正3年には徳田秋声と戸川秋骨が「哀史」と題して訳しています。
大正13年には、久米正雄が「此悲惨」のタイトルで訳し、昭和2年に豊島与志雄が原題のまま「レ・ミゼラブル」で訳したものが出版されました。

タイトルひとつとっても、訳者の工夫や苦労のあとが偲ばれるようで、面白いなと思いました。
たとえば、原題そのままに「レ・ミゼラブル」とするのは、今では何でもない事だけど、80年前の当時ではずいぶん思い切ったことだったのかもしれません。
「これひさん」なんてタイトルも面白いなと思うのですが、歳月に耐えて今に残っているのは原題そのままの「れ・みぜらぶる」と、黒岩涙香の「ああむじょう」なのですね。

涙香は「噫無情」のタイトルについて、「ミゼラブル」を貧乏なんてものではない、それよりはるかに低い無残なもので言うべき言葉がないから「噫無情」と訳したといったそうです。

他にも「モンテ・クリスト伯」を「岩窟王」と名訳したのも涙香ですが、名訳はタイトルに限らなかったようです。
噫無情」では、日本人が苦手なカタカナの人名を分かりやすく和名に変えているということで、たとえば

コゼット→小雪   
マリウス→守安(もりやす)

という具合だそうです。
これだけでもちょっと笑っちゃうのですが、もっとすごいのは悪役にはいかにも悪そうな名前をつけたのだとか。

鬼警部ジャベル→蛇兵太(じゃびょうた)
軍曹テナルデイィユ→手嶋田(てしまだ)軍曹
その娘アゼルマ→痣子(あざこ)
もう1人の娘イポリーヌ→疣子(いぼこ)

ジャンバルジャンだけは、さすがに訳しようがなかったのか戒瓦戒という当て字を使っているそうですが、それにしても、あざこにいぼこって・・・(爆)


明治時代に出版された黒岩涙香の「噫無情」は、何百も版も重ねて出版され、昭和初期までの読者の多くは涙香訳の本でかの名作に親しんだとのことですから、当時の皆さんの中では、ヒロインは小雪、悪いやつの娘は痣子と疣子として記憶されたのですね。


現在は「レ・ミゼラブル」や「ああ無情」のタイトルで、いろいろな方の訳で出版されていますが、もっともポピュラーなのは豊島与志雄訳で岩波から出版されている「レ・ミゼラブル」のようです。



ほかに、どんな訳者の名前があるのかな、と見ていたら、なんと はる書房から黒岩涙香訳のものも出版されていました。

 

やはり、今でも、作中人物の名前は小雪や戒瓦戒となっているのでしょうか。
すごーーく、気になります。
これはぜひ、確かめてみなくては。
っていうか、読まれた方がいたら、ぜひご一報ください。

ちなみに、このような形で名前が出てしまいましたが、山本夏彦氏はウンチクおじさんではありません(笑)。
胸のすくような明快かつ痛快なコラムで知られる名コラムニストです。
残念ながら5,6年前に亡くなりましたが、いまでも多くのファンが彼の残したコラムを愛読しているのではないでしょうか。
そしてさーにんも、その1人です。



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⇒「レ・ミゼラブル」こぼれ話の続きを読む
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今年の漢字

2008.12.14(10:17)
「漢字の日」にあわせて12月12日に発表されるその年の漢字一文字が、今年も決まりました。

毎年世相を反映して選ばれる今年の漢字はだそうです。

日本の総理大臣の交替劇、アメリカのオバマ大統領誕生など政治面でいろいろな変化がありましたし、経済面でも金融状況の悪化、それに伴う円高など急激な変化が起こりました。
地球温暖化など地球規模での環境の変化の心配も大きな話題になりましたね。

暗くて良くないものが多くイメージされて選ばれた今年の漢字「変」ですが、自分個人としてはどんな漢字で表せる一年だったでしょうか。

いろいろ考えてみたのですが、さーにん家では「凡」です。

特別すごく良い事があったわけではないけれど、家族のだれひとりとして事故やひどい病気にかからず、全員1日も休まずお勤めや学校に通うことが出来ました。
平凡な日常を続けて営むにも家族それぞれの努力やお互いへの気遣いなくてはできないことで、そういう1年を過ごせたことは本当に有り難いです。
欲をいえば、来年はもうちょっと経済的に楽になりたいものですが(汗)、子供の進学も控えていますしまーこれは無理でしょう。っていうか、今年よりもっと厳しくなる見込み(とほほ)。

ちなみに、今年の漢字「変」以前にはどんな漢字が選ばれていたのか、主なニュースと一緒にリストアップしてみました

昨年2007年は「偽」。
たびたび発覚する食品偽装問題が大きなニュースになった年でした。
2006年は「命」。
悠仁さまがお生まれになりました。
2005年は「愛」。
愛知県で愛・地球博が開催されました。
2004年は「災」。
新潟県中越地震の年です。
2003年は「虎」。
阪神タイガースの18年ぶりの優勝のほかに、「虎の尾を踏む」ような自衛隊イラク派遣がありました。
2002年は「帰」。
北朝鮮に拉致された日本人が帰国しました。
2001年は「戦」。
アメリカで同時多発テロが起き、アメリカがアフガンに侵攻しました。
2000年は「金」。
シドニーオリンピックで柔道の田村涼子選手、マラソンの高橋尚子選手が金メダルを取りました。

不況に伴うリストラなど先行きの心配になるニュースの多い年末ですが、まもなくやってくる2010年は どんな年になるのでしょうか。
願わくば平和で楽しい印象の漢字を選べる年になってほしいものです。


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紀伊国屋書店年間売り上げランキング

2008.12.09(21:38)
紀伊国屋書店の売り上げランキングが発表されました。
2007年11月から2008年10月までの単行本と新書のランキングです。
さっそくここでも20位までですが、ご紹介したいと思います。

1 夢をかなえるゾウ  水野敬也/飛鳥新社 (記事はこちら
2 ホームレス中学生  田村裕/ワニブックス
3 女性の品格 (PHP新書)  坂東真理子/PHP研究所
4 「ハリー・ポッターと死の秘宝」  J.K.ロ-リング 松岡佑子/静山社  (記事はこちら
5 B型自分の説明書  Jamais Jamais/文芸社  (記事はこちら
6 生命(いのち)の法―真実の人生を生き切るには  大川隆法/幸福の科学出版
7 O型自分の説明書  Jamais Jamais/文芸社
8 親の品格 (PHP新書 495)  坂東真理子/PHP研究所
9 A型自分の説明書  Jamais Jamais/文芸社
10 おつまみ横丁―すぐにおいしい酒の肴185  瀬尾幸子 編集工房桃庵/池田書店(新宿区)
11 脳を活かす勉強法  茂木健一郎/PHP研究所
12 ザ・シークレット  ロンダ・バ-ン 山川紘矢/角川書店
13 AB型自分の説明書  Jamais Jamais/文芸社
14 おひとりさまの老後  上野千鶴子/法研
15 お金は銀行に預けるな  勝間和代/光文社 (記事はこちら
16 悩む力 (集英社新書 444C)  姜尚中/集英社
17 ミシュランガイド東京2009 日本語版  日本ミシュランタイヤ
18 大人の見識 (新潮新書)  阿川弘之/新潮社
19 ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)  堤未果/岩波書店
20 流星の絆  東野圭吾/講談社 (記事はこちら

血液型説明書シリーズは「B型自分の説明書」が話題になったとき、他の血液型のも読みたい!という声が多かったようですが、結果すべての血液型シリーズが出版されて20位以内にランクイン。
すごいですねえ。
しかし、「B型自分の説明書」しか読んでいない自分がいうのもなんですが、このシリーズ、血液型で性格判断するたぐいの本としてはちょっと異色だったような。
というのは、血液型を性格に関連付けるって、相性を占うとか、みんなに受け入れやすい共通のネタとして使うとか、つまり「相手あっての」って感じがするんですが、この血液型シリーズに限っては、人と共有するというより、自分ひとりで読んで自分ひとりで受けまくる・・・みたいな雰囲気を感じるんですよね。
っていうか、自分がそういう読み方をしただけ とも言えるかもですが(爆)、気づいているようで意識していなかった自分のクセをズバッと言われて、ひとりで「あっ、そうそう! そーかもーー!」みたいな受け方をしちゃったりとか(爆)
そう考えると、こういう本が大ベストセラーになるのってなんなんでしょうね?
みんな、自分を再発見したがっている とか(←大げさ)

さて、紀伊国屋書店の売り上げランキング、ここでは20位までしかご紹介しませんでしたが、本家では100位まで発表されています。
ひととおり見てみると面白いですねえ。
明るい暮らしの家計簿 2008 (2008)(49位)や、広辞苑 第六版 (普通版)(51位)なんかは定番ベストセラーというかんじでしょうか。
21位の「生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)」も、開設前に既読だったため、このブログでは紹介していませんが、印象に残る本でした。
あと、63位にランクインの田中宥久子の造顔マッサージ (DVD付)は、さーにんも持っていて、時々DVDを見ながらお顔のマッサージをしてます(爆)。

100位までの売り上げランキングは紀伊国屋書店のサイトでどうぞ。

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蒼路の旅人

2008.12.07(17:22)
「守り人シリーズ」の第五弾です。
前作「虚空の旅人」に続きタイトルが「旅人」となっています。

蒼路の旅人 (偕成社ワンダーランド (31))蒼路の旅人 (偕成社ワンダーランド (31))
(2005/04/23)
上橋 菜穂子

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今回も主人公はチャグムです。
前作で、チャグムは新ヨゴ皇国の第一皇子として隣国サンガルへ赴きました。
はじめての地、見知らぬ人々の中で事件に巻き込まれたチャグムに、心を許せる味方は星読み博士シュガただひとりという状況でした。
助けてくれる人の少ない中、見事に難局を切り抜けたチャグムの成長ぶりは本当に素晴らしかった。

ところが、今回はじめての地、見知らぬ人々の中で難局に直面したチャグムの状況は、前作とは比べ物にならない厳しさです。
前作ではなんだかんだいっても、チャグムは国賓として招かれた立場でしたが、今回はなんと、はるか圧倒的な国力、軍事力を誇る南の国タルシュ帝国の捕虜になってしまったのですから。

しかし、たったひとりで考え、行動せねばならないチャグムの言動は、独力で悩み、苦しみ、結論したことだからこそ、彼自身の資質と底力の素晴らしさが見せかけではない事を伝えています。

絵表紙は本編最後のシーンです。
蒼い空の下の蒼い海原を泳ぐチャグム、シリーズ中でも1,2を争う印象的で忘れられないラストシーンです。

関連記事  精霊の守り人 闇の守り人 夢の守り人 虚空の旅人 流れ行くもの


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容疑者Xの献身

2008.12.04(11:05)
今頃やっとではありますが、読了いたしました。 

容疑者Xの献身容疑者Xの献身
(2005/08/25)
東野 圭吾

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すごく面白かったです。
数学者と物理学者の頭脳戦というアイディアも面白く、さすがベストセラーになるだけの内容のある作品だと思いました。
物理学者 湯川学が登場するたびに脳裏に見目麗しい福山雅治様のお姿が浮かぶのもまた楽しい(笑)。

読後には、人の心の悲しさ、切なさなどちょっと考えてしまいました。

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