2009年07月

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  2. ぶらんこ乗り/いしいしんじ(07/29)
  3. 青い鳥/重松清(07/26)
  4. ご冗談でしょう、ファインマンさん(07/22)
  5. エアコンが壊れた??!(07/19)
  6. 闇の子供たち/梁石日(07/16)
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ぶらんこ乗り/いしいしんじ

2009.07.29(08:45)
ぶらんこ乗り (新潮文庫)ぶらんこ乗り (新潮文庫)
(2004/07)
いしい しんじ

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不思議に思ううち物語に入り込めないまま読み終えてしまった感じです。
こういう物語をすっと受け入れて読めるのは頭の柔らかい人なんだろうな と思う。
10代の子なんか、最後までなんの違和感もなく読み進めて、満ち足りてほっこりした読後の余韻にひたれそう。

全体の雰囲気や文章は好きだし、ところどころすごく好きだなと思う場面がありました。
その好ましい印象と不思議と感じた印象が混じりあった読後感。
こういう読後感を残す本って、のちのち思い出してまた読みたくなるんだろうな。
そんな予感を感じさせる本でした。

読み終えたあと、すごく気に入ったので何度も読んでしまう本というのはけっこうあります、
が、読み終えたのに、いまだに気になる本、いつかまた絶対手にとってしまうだろうなと思わせる本との出会い・・・久しぶりです。

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青い鳥/重松清

2009.07.26(16:59)
この人の本は、本当に涙率が高いです。
読んでいるうちに気がつかないくらい自然に登場人物の気持ちに沿ってしまい、つい涙がこぼれてしまう。
物語の背景や文章の書き方が自分にあっているからだろうか。
それもあるでしょうが、やはり登場人物の気持ちの描写が抜群にうまい人なのだと思います。


青い鳥青い鳥
(2007/07)
重松 清

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8編の物語で構成されたこの本には、いろいろな中学生(あるいは元中学生)が登場します。

学校にいるとひとことも声を出せなくなってしまう子、自分でも説明のつかない衝動から教師を刃物で刺してしまった子、どうしても校風に馴染めない子、父親に自死されてしまった子、、、
家庭環境や性別はさまざまですが、 8編の物語に登場する中学生たちはどの子も心に重荷を抱えています。
そして、重荷を抱えて深い孤独の森を彷徨っているようです。

子供に限らずですが、心に重荷を抱えた人が孤独におちいるのは、頼るべき人や自分を理解してくれる人がいないと感じたときです。

村内先生は臨時教師として各地の中学校に赴任し、疎外感や孤独やいらだちを感じる彼らと出会います。
そして子供たちとの淡い交流を通して大切なことを伝えてゆくのです。

大切なこと。それは、きみは1人ではない、いつもそばにいるよ というメッセージ。

ひとりではないと感じたとき、勇気が持てる、強くなれる、優しくなれる。
本に登場する子供たちに限らず、真実だよなあと思います。

それから、草野心平の詩の話しが出てくるお話しがあり、久しぶりにこちらも読みたくなりました。
最近は国語の教科書でとりあげていないようなので、本を読んではじめて草野心平を知る中学生もいるかと思います。
本を読んで興味を持ったら、お話の登場人物の男の子のように図書館で詩集を借りて読んでみてはどうでしょう。

蛙のうた―草野心平詩集 (美しい日本の詩歌)蛙のうた―草野心平詩集 (美しい日本の詩歌)
(1997/08)
草野 心平

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ご冗談でしょう、ファインマンさん

2009.07.22(20:32)
原題は SURELY YOU'RE JOKING,MR.FEYNMAN! だそうなので、「ご冗談でしょう、ファインマンさん」はそのままの邦訳ということになります。
楽しいタイトルですよね。
理数オンチの私など、ノーベル物理学賞受賞者の自叙伝など、とてもとても堅苦しくて難しそうで手が伸びないところですが、このタイトルのおかげで ちょっと読んでみようかなという気になりました。


ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)
(2000/01)
リチャード P. ファインマン

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ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)
(2000/01)
リチャード P. ファインマン

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で、手に取ってみると、予感どおりの面白さ。
堅苦しい話は殆ど見当たらず、子供時代からのファインマンさんの面白い数々のエピソードが満載です。
それらのエピソードはすべてファインマンさんの好奇心と探究心から生まれたものなのですが、理数の学問に限らずバラエティに富んだジャンルのお話しが飛び出します。

たとえば、マンハッタン計画に携わっていた頃。
重要機密書類を保管する金庫に興味を持ち、金庫について熱心に研究。
しまいにはいろいろなコツやテクニックを駆使して金庫をあけることができるようになってしまい、「立派な金庫さえあれば安心」と考えていた研究所の人々を慌てふためかせてしまいます。

また、ブラジルの大学で教えることが決まれば熱心に言葉を勉強し、現地ではしろうとのサンバ演奏者たちの仲間入りをして打楽器の練習に明け暮れたり、学会で日本に来ることが決まった時には日本語の勉強もし、日本の文化に触れるため和式の宿を希望し、苦手な魚も「どしどし食べた」とか。
親日派だったファインマンさんの日本滞在時のエピソードは、私達日本人にはとりわけ楽しいです。

ほかにも、絵を描く事にはまったときには、自ら自分の絵を売るための営業をしたり、個展まで開いたり、バーの女の子と仲良くなるテクニックを研究したり賭け事の勝率を真剣に計算したり、ファインマンさんの好奇心と探究心はあらゆる方面に向かっています。

もうひとつ印象的だったのは、ファインマンさんの肩書きや地位や立場などに捉われない行動です。
学生時代のパーティで、いっしょに踊っていて楽しい女の子のグループがいたので合流したが、まわりは彼女たちを避けていた。それは彼女たちが聾唖のグループだったせいらしいが、自分としては一緒に踊るのになんの不自由もなかった という話は、特にファインマンさんの合理的で偏見にとらわれない考え方がよく現れているように思いました。

いろいろなことに疑問を持つこと、なぜだろうととことん考えること、柔軟に発想することなど、大切だとよく言われますが、ファインマンさんはこれらを体現する人生を送られたんですね。
天才物理学者といわれる人を作り出したのは、生まれつきの頭脳も勿論でしょうが、あくなき好奇心と探究心なのだなあと読んでいてつくづく思いました。
たいへんに面白い自伝でした。


関連記事 科学は不確かだ!

エアコンが壊れた??!

2009.07.19(23:45)
電気代をケチるため、毎夏 もうだめ我慢できん死んじゃう~ となるまでエアコンのスイッチを入れることを禁じている さーにん家。
しかし今年もそろそろ暑さの限界を突破しつつあるので、いつスイッチオン!の時が来ても良いように、エアコンの掃除をしました。
ほこりを払ってフィルターを水洗いして・・・
そして、試運転。リモコンでスイッチピッ!

ところが、運転音はするものの、ぜんぜん涼しくならない・・・・
1時間待ってみたけれど、いっこうに冷風が出てこない・・・・

おかしいな、もしや使っていない数ヶ月のあいだに寿命が??
今年8年目を迎える我が家のエアコン。
まだまだ現役で頑張ってもらうつもりだったけど、エコポイントだなんだと話題になっている今だから、買い替えのチャンスということか?

でもでも、いくらエコポイントが付くといってもエアコンを買い換えるとなるとやはりそれなりの出費が。
それだったら、2代目のパソコンが欲しい。
っていうか、テレビなんか15年目のブラウン管(ときどき勝手に電源が落ちる)だ。

やはり、なんとかエアコンにはもう少し頑張ってもらわなきゃ。

でも、室外機やパイプも点検してみたけれど、特に気になる点はなく、なにが原因なのかわからない。
とっくに保障期間は過ぎているし、修理を頼むとヘタすると新品を買った方がリーズナブルだったりするし、困ったなあ。

そこでネットで、「エアコン 故障」で検索してお知恵拝借。
するとこんな一文がありました。
リモコンの電池を換えてみてください
 
リモコンの電池を新しいものに変え、念のためエアコン本体の電源も1度コンセントを抜いて差しなおし、再びスイッチオン!

すると、出ました冷風。

これで今年の夏も涼しく過ごせる♪
早まって修理を頼んだり買い替えを検討したりしなくて良かった~。
しかしなんとリモコンの電池切れとは意外な盲点でした。

闇の子供たち/梁石日

2009.07.16(10:46)
売春や臓器移植を目的に人身売買される子供たちという重いテーマの小説です。

闇の子供たち (幻冬舎文庫)闇の子供たち (幻冬舎文庫)
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梁 石日

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貧しさのあまり両親にわずかばかりのお金で売られた子、難民キャンプからさらわれてきた子、都心部のストレートチルドレン。

法にも保護者にも守ってもらえず売春や臓器移植のパーツの「商品」となってしまったわずか8才程度のタイの子供たち。待ち受ける運命はあまりにも悲惨です。

苦痛を訴えることも許されず、男の子、女の子の区別なく金持ち相手に性的奉仕をさせられるシーン。
地下牢のような場所に閉じ込められ、日常的に暴力をふるわれ、満足な食べ物を与えられない劣悪な環境。
エイズに冒されてしまった少女は、人目に触れないよう閉じ込めら放置されたあげく、まだ生きているのにゴミ袋に詰められゴミ捨て場に捨てられてしまいます。

描写は詳細です。
読者に容赦がありません。

しかし、物語は平行してこのような子供たちの救済活動を行っている現地NGOの人々の苦闘の様子を描いてゆきます。
こちらも、予算の不足、情報の不足、警官までもが人身売買組織と裏でつながっているのではないかと思える現地の深い闇の中を手探りするような状況です。
その活動の様子は厳しく、けして期待に満ち溢れたものではありません。
が、核心に一歩近づいたかと思うとメンバーが何者かに恫喝や暴力を受けたり、政治がらみの問題があったり、ある種サスペンスものを読むようなドキドキ感があります。

やりきれない子供たちの酷い描写と、懸命に子供たちを救おうと努力するNGOの人々の苦闘ぶりを交互に描くことによって、この小説はメリハリがつき、小説として成功したのだと思います。
闇の子供たちの実態だけが書かれていたのだったら、私は多分途中でくじけて読むのを諦めたと思いますが、このメリハリに引っ張られて夜更けまでかかって最後まで一気に読んでしまいました。

しかし、その後眠ろうと目を閉じたら、瞼に子供たちの悲惨なイメージや よくわからない怖い映像が浮かんで なかなか寝付けませんでしたが。

これが完全なルポタージュでなく小説であるということが幸いなのかどうなのか、つまり私たちの窺い知れない現実がもっと悲惨だったら・・・そんな恐ろしさも感じました。

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