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ロスノフスキ家の娘

2008.11.09(13:48)
アメリカで ついに黒人の大統領が誕生しましたね。

歴史的な出来事として、また国際関係の重要な位置を占める相手国として、日本でも大きく取り上げられています。
が、今回は大統領選そのものより民主党予備選の方が多く話題に登っていたように思います。
これまで予備選の様子が日本でこんなにニュースになった記憶がなく、うっかりこれが大統領選なのかと勘違いしそうな報道振りでした。
やはり、民主党の有力候補の2人が、かたや女性、かたや黒人ということで注目度が大きかったのでしょうか。

で、ニュースに映し出される候補者の熱のこもった演説ぶりや、まわりを取り巻く支持者の熱狂ぶりをながめながら、日本人にはアメリカの議会制度はなじみがなくわかりづらいなあ と、ぼんやり考えていて思い出したのが、ジェフリーアーチャーの長編「ロスノフスキ家の娘」。
20年ぶりくらいに引っ張り出して再読しました。
わくわく興奮しながら一気に読んだ記憶が蘇り、今回も一気読み。
ジェフリーアーチャーは やっぱり面白い。



「ロスノフスキ家の娘」は、ひとことで言えば「女性のサクセスストーリー」。
知性と才能と美貌に恵まれ、類稀なる意志の強さを持ち合わせた女性主人公フロレンティナの誕生から一代でファッションショップの大手チェーンを築き上げ、のちに政界に飛び込み、大統領候補へとステップアップしてゆく人生をドラマティックに描きあげています。

特に、フロレンティナが政治の世界を舞台に活躍する物語後半は、アメリカの議会制度にわかりやすく触れることが出来ます。
それどころか、今回ニュースで見た候補者演説の熱狂ぶりは まるでそっくり物語の再現のようでした。
物語には そこへ到るまでの駆け引きやスタッフの活動など、ニュースでは見えない部分がたっぷり詰まっていますから、実際のニュースの候補者たちの見えない努力なども想像できて面白いです。

それから、感慨深く感じたのは、訳者のあとがき。

「女性の大統領候補などという荒唐無稽になりがちなストーリーが、作者の知識と力量によって、まるでノンフィクションを読むような緊迫感あふれる仕上がりになっている」(大意)

ストリーテラーとしてのジェフリーアーチャーを評価する文章ですが、「女性の大統領候補」が荒唐無稽なアイディアだと思われていたのはいつのことだと思います?

あとがきが書かれたのは1983年。
25年前には、フェミニズムが定着した土壌であっても、女性の大統領など荒唐無稽だと思われていたのですね。
いったい誰が、25年後に女性と黒人が大統領候補になるためしのぎを削り、黒人の大統領が誕生すると想像できたでしょうか。
事実が人間の想像力をはるかに上回る。面白いなあと思います。


なお、本書はジェフリーアーチャーの別の長編小説「ケインとアベル」と姉妹本のような関係になっています。
本書の女主人公フロレンティナ・ロスノフスキの父親は「ケインとアベル」の主人公アベル・ロスノフスキであり、フロレンティナの子供時代を描いた物語の前半部分は「ケインとアベル」と視点違いで重なるつくりです。
当然両方読むと面白さ倍増なのですが、残念なことに「ロスノフスキ家の娘」はいまや廃刊。
「ケインとアベル」だけ残っているというのは納得いかないですね。


ケインとアベル 上 新潮文庫 ア 5-3ケインとアベル 上 新潮文庫 ア 5-3
(1981/05)
ジェフリー・アーチャー

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コメント
どうも、はじめまして!
「ロスノフスキ家の娘」に興味を持ちました^^今度購入しようと思います!
【2008/11/09 20:11】 | GA-SU #- | [edit]
こんにちは。
「ロスノマフスキ家の娘」の記事ありがとうございました。

本当に、おもしろそうですね!

その時代(1983年)に
女性大統領を描いていながら
ノンフィクションのように感じさせることができるなんて・・・・
すごいの一言ですね。

古本屋めぐりに早く行きたいものです(笑)
それでは。

【2008/11/10 13:11】 | きみやす #- | [edit]
GA-SU さん
はじめまして!
私の記事で「ロスノフスキ家の娘」に興味を持ってくださったと聞き、とても嬉しいです。もし読まれましたらぜひ感想をお聞かせくださいね。

きみやすさん
うんうん、古本屋さんめぐりですよね。どうしてだか廃刊になってしまっているので。。きれいな古本が見つかりますようお祈りしています!
そして、ぜひ感想をお聞かせくださいね♪
【2008/11/10 18:26】 | さーにん #- | [edit]
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