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生きるとは、自分の物語をつくること

2009.02.20(12:26)
生きるとは、自分の物語をつくること生きるとは、自分の物語をつくること
(2008/08)
小川 洋子河合 隼雄

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臨床心理学者の河合隼雄氏と作家の小川洋子氏の二度の対談に、小川氏による「長いあとがき」を加えた対談集。

河合隼雄さんという人は、お人柄か仕事柄か、対談集や対話集といった類の書籍のかなり多い方です。
あまりに専門性が高すぎて私には難しすぎるものも多いのですが、本書は非常に読みやすいです。
河合隼雄氏の対談ものとしては、1,2を争う読みやすさではないでしょうか。

これは やはり小川洋子氏の力も大きいのでしょうねえ。
そういえば、藤原正彦氏との対談集「世にも美しい数学入門」も、非常に面白かったです。
今回の河合氏との対談「生きるとは、自分の物語をつくること」でも触れられていますが、「博士の愛した公式」を軸に展開する数字の魅力や数学の世界に関心がおありの方には、「世にも美しい数学入門」の方がお勧め。

閑話休題。
「生きるとは、自分の物語をつくること」に戻りまして、、、
読者の心にすっと入ってくるお2人の会話はあまりにも心地良く自然なので、うっとりしている間に読み終えてしまいそうですが、話している内容は実は非常に濃く深いものだと思います。

一見したところ少しキザなような、綺麗事めいた印象の「生きるとは、自分の物語をつくること」というタイトルからして、その意味するところが実はとても深い。

そのタイトルに関連して、小川氏は、自分が作家として物語を書き続けるのは何故なのかという疑問が常に心にあったこと、そしてその疑問が解けたのは、河合氏の著書にある考察を読むことによってだったと話しています。
また、私は私で、読者として、常日頃フィクションと分かっている物語を読むことが自分にとって何故これほど楽しく、また意義深いものに思われるのかという疑問を持っていましたが、やはり以前河合氏の著書を読んでその疑問が解けたように感じたことを思い出しました。

河合氏は折に触れ、人にとって物語とはどのようなものであるか、なぜそれが大事なのかということを書いておられますが、本書ではそのテーマが、お2人の会話を通して、またあとがきの小川氏の総括によって たいへん分かりやすい形で述べられているわけです。

また、蛇足になるかもしれませんが、小川氏の「あとがき」は、二度目の対談のおわりに「次回はブラフマンの意味についてお話しましょう」とおっしゃって、その後三度目の対談を果たせず亡くなった河合隼雄氏の追悼であります。
さきほど総括と書きましたけれども、小川氏がひとりで総括をせざるをえないことになってしまった。
哀悼の思いを滲ませながらも対談の意義を失わず書かれた「あとがき」。
これにも非常に心を打たれました。


世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)世にも美しい数学入門 (ちくまプリマー新書)
(2005/04/06)
藤原 正彦小川 洋子

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