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泣き虫ハァちゃん

2008.03.25(14:34)
泣き虫ハァちゃん泣き虫ハァちゃん
(2007/11)
河合 隼雄岡田 知子

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わたくし河合隼雄さんの大ファンなのです。

といっても、ファン暦わずかにまだ1年。
読んだ本も まだ10冊に満たないのですが はじめの1冊から いっぺんにファンになっちゃいました。

ファンになった直後に訃報に接したと言うのは本当に残念ですが。

もっと早くから知っていれば、
講演会など直接お顔を拝見したりお声を聞いたりのチャンスもあったかもしれないのに。

と同時に、読み暦の浅い私には 
ご本人はおらずとも残された膨大な著書との出会いがまだまだたくさんあるわけで 
それが大きな慰めでもあり楽しみでもあり。

そんな私が今回手にした「泣き虫ハァちゃん」は、
雑誌への連載途中で入院され そのまま帰らぬ人となったものを一冊の本にまとめた
隼雄さんの遺作とも言える本です。



河合隼雄さんの魅力は、なんといっても文章全体から感じられる「あたたかさ」。

それは、隼雄さんの他の人への共感度や受容度の高さが醸し出すものであり、
専門家として常に謙虚で真摯な姿勢を保ちつづける努力に裏打ちされたものであり、
世の中の色々な人や事柄が好きで積極的に関わって生きた生き方そのものであり、

うむ、もしかしたら褒めすぎ? と思われる方もいるかもですが(笑

ま、私は これまで読んだ10冊に満たない隼雄さんの本から そんなふうに思ってるわけです。


で、こんな方は いったいどんな子供時代をすごし、どう育てられたのだろう??

って、気になるところなわけですが、

ご本人の幼少時から小学4年生までの思い出をモチーフに綴られた「泣き虫ハァちゃん」
を読んで、納得。


「どんぐりころころ」の歌で、
お山に帰れなくなったどんぐりが可哀想で涙が止まらなくなってしまうハァちゃん。
誰かの心に寄り添って共感できる力は、隼雄さんの天性なのでしょう。

大好きな幼稚園の先生とのお別れが悲しくて涙してしまうハァちゃん。
そこへ「男の子だって悲しい時は泣いてもイイんよ」と優しく声をかけるお母さん。
子供の持って生まれた気質を曲げることなく伸ばす事の出来た
素晴らしいお母さんだったのだと思います。
子育てで大事なのは こういうことなのかもしれないなあ と つくづく思いました。


大きな自然の懐で、たくさんの兄弟と素晴らしいご両親に囲まれすくすく育つハァちゃんの様子は、
失われた自然と発達しすぎた文化の中で暮らし、子育てする私には
郷愁を誘われる感じもあり、羨ましくもあり憧れでもあり 

ですが、

なにより
読んでいる間中、そして読み終わった後も、
口元に微笑が残るくらい心がほかほか温かくなりました。


余談ですが、猿の研究で有名な京都大学の河合雅雄さんは、
隼雄さんのお兄さんに当たる方で(雅雄さん三男、隼雄さん五男)
その著書「小さな博物誌」の中で やはり幼少の思い出を綴られています。

私は「小さな博物誌」を読んだ時は まだ隼雄さんを知らなかったのですが、
河合家の生活環境や温かい雰囲気は どちらにも共通で
これを読んだときも、憧れや羨ましさとともに心が温かくなったものです。

雅雄さんの「小さな博物誌」では、一番身近な子分であり同士でもある四男のミト君が
隼雄さんの「泣き虫ハァちゃん」では、一番身近で尊敬できる兄として登場するのも面白いので
あわせて読むのも良いかもしれません。


小さな博物誌 (小学館文庫)小さな博物誌 (小学館文庫)
(2004/08)
河合 雅雄

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コメント
わたし、この方知りませんでした
最近読書量が減っているんです
紹介してもらわないと手に取ることがなかったかも
「河合隼雄」さん、おぼえておきます♪
【2008/03/26 14:34】 | sara #- | [edit]
「泣き虫ハァちゃん」は、本当に心がホッと温かくなる本なので、すこし心がくたびれているときにもオススメです。
河合隼雄さんは私も1年くらい前に知ったばかりですが、この先も読んだものをこのブログで紹介していこうと思っていま~す。
【2008/03/26 18:49】 | さーにん #- | [edit]
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