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家を出る日のために

2008.04.12(15:35)
家を出る日のために (よりみちパン!セ 32) (よりみちパン!セ)
辰巳 渚
4652078323

私達は 「なにもない時代」 に暮らしている と、著者は書いています。
物は豊かにあるし、情報だって有り余るほど手に入る今の時代ですから 一瞬ハテナ??な意見に思えるのですが、読み進んでゆくうちに、「なにもない」は「土台」がだ ということがわかってきました。

私達は何も土台のない時代に暮らしている。

「土台」というのは、暮らしの基礎。
長い間親から子へと受け継がれてきた、生活の決まりごとや暮らしの知恵 と言い換えてもいいのかもしれません。
こういったものは、土台であると同時に制約でもあるので、戦後の日本では自由や個性を求めるあまり、これらを排除しようとしてきました。

暮らしの中で、ときには積極的に排除しようとし、ときには不本意ながら失っていった「土台」を、今の若者世代、母親世代、おばあちゃん世代の3世代という視点から説明したくだりは、私達の身の回りで起こった私たちが眼にしてきた風景そのものです。
そうか、今のおばあちゃん世代(私にとっては自分の母世代ですが)の暮らしは、こういう状態だったのか、
そうか、その人に育てられた私の世代(本文中では母親世代・10代向けに書かれた本なので)の暮らしとは こういうことなのかと非常に納得してしまいました。

では、3世代にわたって失ってきた暮らしの土台なのですが、この土台がないと、どんな不都合があるのでしょうか。
「土台」というのは、私たちが物事を決めたり選んだりしたりするときに、自然に判断の基準にしているものだと著者は書いています。
だから、「土台」がないということは、あふれるほどの物や情報に囲まれていながら、それを取捨選択する基準を持たないのと同じことだと。

うーーん たしかに そうかもしれない。

しかし、いったん失ってしまった土台は復活させる事が出来ないし、もしそれが可能だとしても現在の社会にはそぐわない。
では、これから自立してゆく新しい世代は、失った土台のかわりに どのように暮らしを営んでゆけば良いのでしょうか。

こたえは、この本の中にあるような、ないような。
いや、もちろん著書の考えはきちんと述べられているのですが、こういった問いに正解はない、それぞれに考える事が大切だとも書かれている というわけで。



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コメント
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【2008/04/12 23:24】 | # | [edit]
ここでいう土台とは、慣習・基本とか制約のことでしょうか?
もしそうなら、私には耳の痛いことばかり・・・
若い頃はそういうことに反発しか覚えませんでしたからσ(^_^;)

自分の中の土台となる基準はなんなのか?言われてみれば意識したことなかったです
なのに偉そうに子供らには「これが当たり前!」とお説教したりしていますね^^;

私は歴史が好きなので歴史の中から考えたりしますが、もっと身近な母たち世代のお話も聞かなくちゃいけないですね、ってもう遅いですねv-388






【2008/04/13 00:03】 | sara #- | [edit]
深く考えさせられました。

私にとっての土台。
それは…
見失いがちな、幸せを感じることの出来る力や、人を思いやれる心、
人や物を、そして私たちが生活するうえで欠かせない存在への感謝の気持ち…etc
う~ん、難しいけど、そういった事もひっくるめての、心の豊かさではないかと、思います。

私自身、まだまだですけどね。


【2008/04/13 00:49】 | ryoko #- | [edit]
う~ん、なるほど~そうですね~確かに。。
受け継がれてきたもの、、教えてもらったものや、生活の中で自然と自分で見につけていったもの、そんなことが、今は確かに希薄になってるような気がしますね~
子どもに、習慣みたいな、常識みたいな、「こうするんだよ」って何度も教えても、なんか身につかないことってあるんですよね。生活に密着してないからなのかな~~
なんて、いろいろ思ったりしました^^。
【2008/04/13 10:20】 | ふるり #YgUVdW1s | [edit]
こんにちは。 一瞬 小説かと思いきや(表紙を見たら)ちがうようですね。 さーにんさんは、いろんなタイプの本を読まれるのですね。 さすがでございます。 私はここ10年くらい、同じタイプの本ばかりなので、少しは分野を広げないと。 この本については、土台と言う言葉をキーワードに、きっとうまく説明されてるんだろうなって感じで、ずばり読みたくなりました! いい本を紹介してくださり、ありがとうございまーす(たまにはマジメに言ってみました)
【2008/04/13 12:35】 | シャイドリーマー #8w8Th2ek | [edit]
saraさん

世間から「これが基準だ」と押し付けられたり、いやいや慣習に従ったり というのは御免ですが、自分の中に基準がないと思うと心もとないし、自分が反発心を持ったくらいで微動だにしないのが本来の「土台」なんですよね。
でも、日本の場合は、国全体で敗戦の反省からそれまでの日本的な慣習や制約を古臭い邪魔なものとして扱ってしまい、そして劇的な家電の発達が同時期におこってしまったために、「土台」が手入れされ発達し変化してゆく余地なく消えてしまったと著者は分析しています。
なくなるとは思いにくい「土台」が消えてしまったこの時代、この国に暮らしている私達はすごく特殊な環境にいると言えそうです。

ryokoさん

自分の気持ちや感じ方をもとに、周囲への感謝を忘れずに暮らしてゆく・・
私もそのようにして自分の土台を作ってゆきたいと思います。それを土台に子供達が将来しっかり暮らしてくれたら素晴らしいですよね。

ふるりさん

10年位前には子供達が自分の携帯電話を持つなんて考えられなかったですものね。
生活に密着していない。本当にそう言うことだと思います。
時代の変化が早すぎて、それに適応してゆくのが精一杯。土台を省みるヒマが全然ないんだと思います。

シャイさん

てへへ。そう言われれば、ここ4,5年の私はいろんなジャンルに手当たりしだいですね。
まだブログには登場していませんが、科学、児童書や絵本なんかもよく読んでます。
読むべき時期にぜんぜん吸収していなかったから今頃・・ことなんですが(爆
「家を出る日のために」は、タイトルのとおり10代に向けて書かれた本で、すごく読みやすいです。1時間あれば読めちゃうんじゃないかと。
でも、もともとマーケティングが専門の人の書いたものなので、現実に即した内容と分析で興味深かったです。
【2008/04/13 18:22】 | さーにん #- | [edit]
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