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死神の精度

2008.05.06(14:33)
死神の精度死神の精度
(2005/06/28)
伊坂 幸太郎

商品詳細を見る

この本で語られる死神のお仕事とは、ある候補者が死(事故死や不慮の死など自然ではないものに限る)を迎えることが妥当であるか否かを調査すること。
その調査は、死神に相応しくそのときどきで都合の良い姿かたちに扮して行われるのですが、具体的には数日間候補者と会話をする という死神らしからぬ実に人間的な手法で行われます。

主人公の死神千葉(人間界での仮名)が調査する候補者は、性別も年代もさまざま。
悪事に手を染めているものもいれば、はじめての恋に胸を膨らませる若者もいます。

そして、そのそれぞれに千葉(仮名)が出す判定は、読み手の期待に沿うものとは限りません。
死神基準の「可」や「不可」は、人間の感情や都合を理解も考慮もしないものなわけです。

現実の世界で理不尽な痛ましい死と私達が感じるものはいくつもあり、そのようなときに、私達は不運とか不条理とかタイミング、偶然、という言葉で人間の力の及ばない大きななにかをあらわし、傷ついたり怖れたり嘆いたり悲しんだりしています。

この本を手に取ったとき、タイトルの「精度」はどんな意味なのだろう?と思ったのですが、伊坂さんは人智の及ばない「なにか」に死神というキャラクターを与えることによって、読み手にその仕事の精度を検分する特権をプレゼントしてくれたのだと思います。
これはフィクションならではの醍醐味といえるのではないでしょうか。



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コメント
なるほど~~おおいに頷くものがあります・
これは興味深いですね。私も「精度?」って思いましたが・・・。
ほんと、この世界、「なぜ?」「どうして?」と理解に苦しむこと、納得できない「なにか」って多いですよね。読んでみたい一冊だと思いました^^
【2008/05/07 07:50】 | ふるり #YgUVdW1s | [edit]
これも映画化されましたね(見てませんが)
原作もまだ読んでいませんv-388
金城武は死神役と合っていますか?

人の「死」がより確かな精度で決められるのは当然だろうけど、結局絶対ではなくて偏らずなるべく正確であるように死神にゆだねられてるとしたら、なんだか理不尽で、それが伊坂さんの投げかけるものでしょうか?
読んでないからちょっとずれてるかな^^;


【2008/05/07 16:50】 | sara #- | [edit]
ふるりさん

人の側に納得の行く理由が見つけられない以上、主人公が「突発的な死」を迎えて終わる小説っていかにも納まりが悪くなりそうですものね。
そこに死神の視点を加えることで この小説は成り立っているわけで、その手法はさすが伊坂さんだと思いましたです。

saraさん

そうそう、映画化されていましたね。
金城武さんが死神役だったんですねー。うん、あっているかも!
解釈、ぜんぜんずれてないです。
登場人物の死が人間の側から見て納得できるものでない事に変わりはなく、理不尽は理不尽のままというところが、ミソだと思います。
けど、たんなる理不尽で終らず、最後できっちり読者サービスしてくれるところが さすが伊坂さん♪でした。
【2008/05/12 17:33】 | さーにん #- | [edit]
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