夏への扉
2008.05.13(15:01)
「本の山。」のMaThyさんが記事をアップされているのを読んで、久々に思い出しました。機会があれば ここに感想を書こうと考えていた本のうちの一冊であったことを(爆)
そのときのテーマは 「元気が出る本」 にしようとも ぼんやり考えていたのでした。
さーにん的に かなり、そうとう、好きな一冊なのです。 ホントおすすめです。
しかし、MaThyさんのとこでコメントを書かせていただき、自分がいかにこの本をお気に入りであるかをしゃべったら、何か気が済んでしまいました(爆)。
なので、今回は「私はなぜこの本が好きなのか?」そして「なぜこの本を読んで元気が出ると感じるのか?」を考えてみたいと思います。
通常の本の紹介ではないので、ネタバレを好まない方はどうぞここまでで。
さて、ストーリーを振り返ってみると、この本には3つの要素が含まれていることが分かりました。
1.勧善懲悪
2.男が理想の女を育てる
3.不老不死
1.については、胸のすくような(?)ハラハラするような(?)しっぺ返しシーンはあるものの、ことわざの 「善人栄えて悪人滅ぶ」 の方が近いかな。まあ、悪いやつが惨めな末路となり、正しきものが幸せになる結末というのは文句なく読者を納得させ、幸せな気分にしてくれます。
次に2.ですが、「男が理想の女を育てる」ストーリーは、「源氏物語」もそうですし古今東西いくらでもありますよね。
すたれず紡ぎ続けられる物語の形というのは必ずしも男性側からだけの夢というわけではなく、女性もそういうのが好きなのだと、つまり万人受けするお話しということなのだと思います。
「男が理想の女を育てる」というとちょっと実も蓋もない言い方かもですが、「足長おじさん」や「マイフェアレディ」もそうですし、私もこれらのお話しが大好き。
で、「夏への扉」の場合、SFの特性を活かして これ以上ないくらい理想的な状態で意中の女性と幸せになるわけですから、もうもう文句なしってもんです。
最後の3.は2とも少し関係がありそうに思えたりもしますが、それよりSF要素抜きの主人公の友人夫妻ですね。
明るく幸せに年を重ねた結果、まるで昔と同じくらい若々しくみえる という。
ですので本当の意味での不老不死とは違いますけど、「いつまでも若々しい」っていうのは やはりなにか読む者に希望とか夢とか与えるのだと思うのですよ。
えっと、けっして今わたくしが若さにビンカンなお年頃だから ではありません(爆)
はじめて読んだ10代の頃といえば どこか若さを持て余していたものですが、それでも いいな と思ったのですから。
もちろん上記の要素を詰め込めば もれなく「私の好きな」「元気の出る」小説になるわけではなく、「夏の扉」も ひとえに作者の力量があって素晴らしい作品に仕上がっています。
具体的には、思わず応援したくなる主人公、SF小説でありながらSF初心者がまごつかずにいられる親しみやすさと新鮮さ。それに読み出したら止まらないくらいスリリングで面白いストーリー展開。
これらがタッグを組んで夢と希望の三要素にアタックしハッピーエンドをむかえるわけですから、そりゃやっぱ元気も出るし、うわーこの小説良かったな〜って読後感も最高になるってもんですね。うん。と自己完結。すみません。
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