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ドゥームズデイ・ブック

2008.05.24(18:53)
ドゥームズデイ・ブック〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)ドゥームズデイ・ブック〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
(2003/03)
コニー ウィリス

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ドゥームズデイ・ブック〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)ドゥームズデイ・ブック〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
(2003/03)
コニー ウィリス

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最後に読んだ訳者のあとがきで知ったのですが、著者のコニーウィリスさんは押しも押されもせぬSF界の大スター作家であり、本書「ドゥームズデイ・ブック」は、SF界の三大タイトル、ネビュラ賞、ヒューゴー賞、ローカス賞のトリプルクラウンに輝いた作品とのことです。

が、私にはSFというには どうもピンとこない読後感でした。
などと書くのは、SFファンの方々や本書が受賞した各賞には大変失礼なことかもしれませんが、意図するところは、SFが苦手な私でも読むのにまったく支障がなかった ということと、すぐれた作品はジャンルの垣根を飛び越えて読者に感動を与える ということですので、どうぞお許しを。


物語は中世へ念願のタイムトラベルを果たした女子学生キヴリンが予期せぬトラブルから巻き込まれてしまったペスト禍の様子と、キヴリンを待つ人々に伝染病が襲い掛かる未来の様子を交互に行き交いつつ進んでゆきます。

原因がわからない伝染病が突然猛威を振るいだし、感染者が次々と対処の仕様もなく死んでゆく。
中世でも未来の世界でも、そんな状況に置かれた人々は同じような行動を取ります。
ある人々は他人に責任転嫁しようとし、またある人々は自己保身に走り、またありもしない希望にすがって愚行に及ぶ人々もいます。
そんな中で、出来る限り思いつく限りの方法で他者を助けようと寡黙に献身的に行動する人々もいます。
中世にも、未来にもです。
そして、その様子を交互に描くことで、歴史にも記録にも残っていないこうした人々の尊い行動こそが未来を作ってゆくのだと、物語は静かに語りかけているように思うのです。

個人的には、思うようになかなか事が運ばないイライラのまま過ぎてゆく中盤付近で少し中だるみしましたが、導入からワクワクハラハラする展開の前半部分と後半の謎が次々と解明されてゆく面白さは非常にスピード感がありました。
また、未来から来たことを明かすわけに行かないので周囲の理解も得られない、原因と対処を知っていても薬も器具もない、未来へ帰る道もわからない、そんな絶望的な孤立無援の状況で、キヴリンが孤独に苛まれながらも勇敢にペストと対峙する後半からラストにかけては本当に感動的でした。
長編の大作を読みきる充実感が好きな人には特にお勧めです。
また、やけにマンガチックなカバーのイラストは あまりいただけませんが、出版社のティーンエージャーへ読んで欲しい意向のあらわれなら、こちらも異議なしです(笑)

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コメント
私も正直、SFは苦手なのですが…

見方によって受ける感動も違く、面白みもあるんですよね。
想像の世界って興味深いものですね。
【2008/05/25 06:09】 | ryoko #- | [edit]
ryokoさん

いつもコメントありがとうございますm(_ _)m

SFで苦手なのは、ナントカ理論とかの解説が何ページも続いていたり、頭の痛くなるようなタイムパラドックスが出てきたりするからなのですが、この本と、以前に紹介した「夏への扉」は、タイムトラベルを扱っているのに、全然 小難しい講釈がないので本当にとっつきやすかったです。
想像の世界と言えば、ファンタジーもいいですよねえ(*^^*)
【2008/05/25 10:19】 | さーにん #- | [edit]
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