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赤い蝋燭と人魚

2008.06.03(09:36)
大正時代に発表された小川未明の「赤い蝋燭と人魚」。
子供の頃読まれた方も多いのではないでしょうか。
人の欲の深さや弱いものから搾取する心根など、人の業の深さ、悲しさを考えさせられるお話です。
と、今まで思っていました。
異形のものとしての人魚 という視点は ほとんどありませんでした。
この、酒井駒子さんの挿絵の「赤い蝋燭と人魚」に出会うまでは。

 

黒く塗りつぶされた ざらついたテクスチャの背景に浮かび上がる人魚の姿は、私達がすぐに思い浮かべるロマンチックなイメージではありません。
美しい絵なのですが、美化された美しさではないのです。
凄みがあるといいますか、ある意味リアルな美しさ というのでしょうか。
床に仰向けになった赤ん坊の人魚の挿絵を見た時は、鳥肌が立ちました。
両手をこぶしにして ふっくらした頬の近くに持ってゆく赤ん坊らしいポーズ。赤ちゃん特有の ぷっくりしたお腹も とても可愛らしい。
そのぷっくりしたお腹から続く魚の下半身は なんとも無残な異形に見えるのですね。
ああ、そうか。
ロマンチックなイメージしか持っていなかったけど、人魚って こういうことなんだ と、思い知ったかんじでした。
人の社会にあって人ではないものの悲しみをまっすぐにあらわした挿絵は本当に凄みがあって美しいです。
絵本「よるくま」の優しく可愛くおしゃれな絵の酒井駒子さんのファンだったのですが、新しい一面を知って ますますファンになりました。
この本の挿絵は酒井駒子さんを代表する作品になるのかもしれません。



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コメント
こんにちは。 確かに読んだ記憶があるのですが、内容を思い出せずアマゾンさんで今見てきました。

うーん深そう~ 悲しげな感じ? 読みたい 読みたい 読みたいな(駄々っ子みたいですいません)

いい本を紹介してくれて、ありがとうございますです! 奥さま。
【2008/06/03 17:13】 | シャイドリーマー #8w8Th2ek | [edit]
人魚というと、確かにキレイなイメージを私も、持っています。

この本は、正直まだ読んだことがありませんが…

きっと、本質を見極めよ、真実を伝えようと思ったのではないでしょうか!?
なぁんて、私の勝手な判断ですけどね。

たくさんの経験をして、人間も色をつけていくのでしょう。
【2008/06/04 04:39】 | ryoko #- | [edit]
人魚って・・・
そうですね童話の中の華やかなキャラクターってイメージありますね。
この絵は、何となく閉鎖的な空間に
閉じ込められた人魚な感じを受けました。
【2008/06/04 13:52】 | たかぴっぴっぴ #- | [edit]
シャイさん

うわあ。なんだか、激しく読みたがってくださって。書いたかいがあったような、ホント嬉しいですわ、奥様v-238

ryokoさん

「赤い蝋燭と人魚」は、子供向けの童話というスタンスで書かれています。だからこの本の価値は、やはり子供が接したときに現れるのだと思います。
なんといっても、日本語が本当に美しいので、こういう美しい日本語に小さい頃から親しませたいと思いますし、あと、ぬくぬくと幸せに毎日を過ごしている子供であれば、世界には自分の知らない何か怖い事や悲しい事がある と、ぼんやり知る始めの一歩になるのかもしれません。

たかぴっぴっぴさん

そうですよね、人魚ってやっぱり綺麗で華やかなイメージなんですよね。
同じように、半分人間半分魚でも、半魚人となると途端にモンスターなのに、面白いですよね(笑)
【2008/06/04 19:11】 | さーにん #- | [edit]
懐かしい~。
小学生の時に読んだ記憶があります。挿絵が誰だったのかもう忘れてしまいましたが、人魚がろうそくに赤い絵を描くところと、最後の真っ赤なろうそくが印象に残ってます。話の残酷さとろうそくの赤い絵と炎が強烈でした。
この方の酒井さんの挿絵はどんな感じでしょう。もっと優しい感じでしょうか?
この本、欲しくなりました~^^
【2008/06/04 23:06】 | sara #- | [edit]
saraさんも、子供の頃読まれたんですね。
私の記憶の印象は、夜の森に囲まれた神社に続く石の階段、鉛色に荒れ狂う夜の海、といった暗く重いイメージが多かったような。
それが、酒井駒子さんの挿絵のを再読して、暗く重い印象の中に白い光が後光のように差し込むというか・・そんな印象に変わりました。
saraさんの、赤い蝋燭や炎のイメージがどのように変わるのか、それとも変わらないのか・・・ぜひ機会があれば、酒井駒子さんの挿絵も見てみてください!(そして、感想を教えてね~)
【2008/06/05 09:21】 | さーにん #- | [edit]
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